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《櫻井ジャーナル》

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2014.10.21
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 フランスの大手石油会社、トタルのクリストフ・ド・マルジェリ会長兼CEO(最高経営責任者)が10月20日の深夜近く、モスクワ・ブヌコボ空港で事故のために死亡したと報道されている。離陸のために加速していたド・マルジェリを乗せたダッソー社製ファルコン型ビジネス機が滑走路上で除雪車と激突したのだという。ド・マルジェリはロシア政府主催の会合に出席するため、同国を訪問していた。

 この事故を聞き、7月にド・マルジェリ会長が語ったことを思い出した人もいるに違いない。フランスの金融機関、BNPパリバの問題を受け、石油取引をドルで決済する必要はなく、ユーロの役割を高めれば良いと主張していたのだ。この問題でBNPはアメリカに対して89億ドルを支払うことで合意しているが、この「制裁」はフランスがロシアへ接近したことに対するものだ。

 BNPの幹部はアメリカの脅しに屈したわけだが、それに反発したフランスの財界人もいた。そのひとりがド・マルジェリ会長で、ドル離れ発言につながっている。この提案はロシアや中国をはじめとする国々が進める脱ドル政策とも合致している。そう語っていた人物がロシアを訪問、その帰りに事故死したわけで、そこに人為的な要素を感じる人がいても不思議ではない。

 アメリカでは巨大資本に嫌われているであろう人物がしばしば航空機事故で死亡する。例えば、アメリカという国のあり方を大きく変化させたジョージ・W・ブッシュ政権を誕生させた2000年の大統領選挙の直前、有力候補と見られていたジョン・F・ケネディ・ジュニアが死亡している。

 ケネディ自身は立候補を否定していたが、多くの人からは望まれていた。1999年前半に行われた世論調査では共和党のブッシュと民主党のアル・ゴアの支持率が30%程度だったのに対し、ケネディの支持率は約35%だったのだ。

 そして1999年7月、ケネディが操縦する単発のパイパー・サラトガが墜落、妻のキャロラインや義理の姉にあたるローレン・ベッセッテが死亡している。本人の操縦技術に問題があったとは考えられず、しかも飛行位置から考えてパイパー機は自動操縦で飛んでいた可能性が高い。

 墜落現場の特定までに5日間を要しているが、緊急時に位置を通報するためにELTという装置が搭載されていたこともあり、時間がかかりすぎているとする指摘もある。しかも搭載されていたボイス・レコーダーには何も記録されていないという。

 2000年に大統領選と同時に行われた議員選挙では、投票日の3週間前、ブッシュを担いでいた勢力と反対の立場にあったメル・カーナハン元ミズーリ州知事も飛行機事故で死亡している。対立候補はブッシュ政権で司法長官を務めたジョン・アシュクロフトだが、選挙ではカーナハンの妻が選ばれている。

 その4年前、ミズリー州では1976年の選挙前にも民主党の上院議員候補が飛行機事故で死んでいる。ジェリー・リットンだ。その結果、当選したのが共和党のジョン・ダンフォースだった。

 2002年の中間選挙ではミネソタ州選出の上院議員、ポール・ウェルストンがやはり飛行機事故で死んでいる。ウェルストンもブッシュ政権と対立する考え方の人物で、イラク攻撃にも反対した可能性が高い。悪天候が原因だったと報道されているが、ウェルストンが乗っていた航空機の飛行高度では5マイル(約8キロメートル)先まで見えたと言われ、しかも防氷装置がついていた。

 最近の航空機や自動車は電子化が進み、コンピュータに制御されている。つまり、外部からハッキングされると乗っ取られてしまうわけで、安全面では大きな問題がある。昨年、マイケル・ヘイスティングスというジャーナリストが自動車事故で死亡しているが、その時にも自動車のハッキングが噂されていた。

 この記者はアフガニスタン駐留軍の司令官だったスタンリー・マクリスタル大将に関する記事を書き、2010年のローリング・ストーン誌に掲載されている。その中でマクリスタルの側近がバラク・オバマ大統領への不満を口にし、ジョー・バイデン副大統領、あるいは安全保障問題担当の大統領補佐官だったジェームズ・ジョーンズ退役大将などホワイトハウスの高官をマクリスタルのグループが軽蔑したことを明らかにし、それが原因でマクリスタル大将は退役を強いられた。

 マルジェリ会長の死にアメリカが関与しているかどうかは不明だが、そう考える人はいるだろう。少なくとも結果としてアメリカと一線を画そうとするEUの人びとを脅すことになった。その脅しにEUは屈するのかどうかで歴史は大きく変わる可能性がある。






最終更新日  2014.10.21 15:20:42

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