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《櫻井ジャーナル》

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2015.10.17
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 IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、ダーイシュなどとも表記)を率いているとされているアブ・バクル・アル・バグダディの車列がイラク空軍に攻撃され、本人は負傷、あるいは死亡したと10月11日に伝えられた。今年3月18日にも負傷したと報道され、イスラエルの病院で死亡したとする話も流れたことがある。

 アル・バグダディがISの前身、ISI(イラクのイスラム首長国)のリーダーになったのは2010年5月だとされている。ちなみに、ISIは2006年10月にAQI(イラクのアルカイダ)が中心になって編成され、13年4月からISと呼ばれるようになった。AQIはアル・カイダ系武装集団として2004年10月に登場している。ただ、こうした名称は曖昧で、実態に大きな変化はなかったようだ。

 2012年8月にDIA(アメリカ軍の情報機関)が作成した文書によると、反シリア政府軍の主力はサラフ主義者、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQIで、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けているとしている。DIAによると、アル・ヌスラはAQIがシリアで活動するときに使う名称にすぎない。

 本ブログでは何度も書いているように、1997年から2001年までイギリスの外相を務めたロビン・クックによると、アル・カイダとはCIAから訓練を受けた「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイルで、戦闘集団というわけではない。アル・カイダはアラビア語で「ベース」を意味、「データベース」の訳としても使われている。つまり、IS/ISI/AQI/アル・ヌスラなどは傭兵にすぎず、雇い主の都合でタグが付け替えられるため、さまざまな名前が出てくるだけだ。

 サラフ主義者やムスリム同胞団はサウジアラビアなど中東出身者が中心だが、最近はカフカスなどからシリア入りするケースが増えている。シリアやイラクで経験を積んだ後、出身国、つまりロシアやCIS(独立国家共同体)へ戻って戦乱を広める計画だとみられ、例えば、8月1日にはウクライナの外相、トルコの副首相、そしてタタール人の反ロシア派代表がトルコのアンカラで会い、タタール人、チェチェン人、ジョージア(グルジア)人などで「国際イスラム旅団」を編成してクリミアの近くに拠点を作ることで合意した。ロシアが空爆を始める前、シリアでISの戦闘員として戦っていたCIS出身者は5000名、そのうちチェチェン出身は約半数だと見られていたが、空爆で相当数が死傷したようだ。

 勿論、こうした動きの背後では、ネオコン/シオニストなどアメリカの好戦派が暗躍、IS内部の主導権をCIAはカフカス系のグループへ移動させ、それがアル・バグダディの負傷話が流され、ロシア軍が空爆を始めた理由だと推測する人もいる。ロシアが空爆を始めた直後、怒ったアシュトン・カーター国防長官はシリアでロシア人に犠牲者が出ると口にしたが、アメリカはロシアでロシア人を殺そうとしていた可能性が高い。チェチェン人と同じように、ウイグル人も訓練、新疆ウイグル自治区を不安定化させようとしていたと見られ、その計画にも影響が出ているだろう。






最終更新日  2015.10.17 22:55:24



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