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IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、ダーイシュなどとも表記)と戦うためだとして、シリアの反政府軍を国外で訓練するという破綻した計画を続けるのは狂っているとロバート・ゲーツ元国防長官はバラク・オバマ大統領を批判したという。当然の反応であり、こうした意見が封印されている国があるとするならば、それも狂っている。
恐らく、オバマ政権もそうした計画が狂っていることを承知しているはず。自分たちがISなりアル・ヌスラ(AQI)なりを使ってシリアのバシャール・アル・アサド体制を倒して傀儡政権を樹立しようとしているなどとは言えないため、そうした計画をカムフラージュとして打ち出しているだけだ。 ゲーツは1980年代、ロナルド・レーガン政権の時代にイラクのサダム・フセイン体制をめぐってネオコンと対立したことがある。今回もゲーツが本当に批判しているのはネオコンだろう。 ネオコンはズビグネフ・ブレジンスキーと同じように、ロシア制圧を目指している。ウクライナで手先として使っているのはネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)であり、中東や北アフリカではアル・カイダ系の武装集団。その集団はここにきてサラフ主義者やムスリム同胞団からチェチェン人などカフカス周辺を拠点としている人びとへ主導権が移ってきたと言われている。ネオコンは彼らにシリアで実戦を積ませ、ロシアと戦わせようとしていたのだろう。 安倍晋三政権が従属しているアメリカの好戦派は「テロ支援勢力」であり、集団的自衛権は日本も「テロ支援勢力」に引き込む仕組み。アメリカが世界で行っている侵略行為を見て見ぬ振り、知らん振りしている人びとも安倍首相と大差はない。
最終更新日
2015.10.18 04:28:26
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