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《櫻井ジャーナル》

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2015.12.13
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 ロシアの哨戒艦「スメートリブイ」は12月13日、警告を無視して接近してきたトルコの漁船に対して威嚇射撃したという。哨戒艦はギリシャのレムノス島から22キロメートルのエーゲ海北部で停泊中だった。無線で何度も呼びかけても無視、船舶用信号やシグナルロケットにも反応しないで接近してくる漁船に対し、600メートルまで接近したところで射撃したとされている。漁船は応答しないまま航路を変更して去ったようだ。

 11月24日にトルコ軍のF-16戦闘機はロシア軍のSu-24爆撃機を撃墜したが、本ブログではすでに書いたように、アメリカ/NATOが命令、あるいは承認した待ち伏せ攻撃だった可能性はきわめて高く、WikiLeaksによると、10月10日にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシア軍機の撃墜を計画している。今回の漁船接近は体当たり攻撃の予行演習だったと見られても仕方がない。

 漁船を使って軍艦を攻撃するというプランは、2002年9月にアメリカ軍が実施した図上演習「ミレニアム・チャレンジ2002」で大きな成果を上げていた。この図上演習はイラク侵攻作戦を想定したもので、赤チーム(イラク軍)の司令官に指名されたポール・バン・リッパー将軍はモスクから流れる暗号化されたメッセージで攻撃の準備をさせ、一斉攻撃で16隻のアメリカ艦船を沈めてしまったのだ。

 JFCOM(アメリカ統合戦力軍)のウィリアム・カーナン司令官は沈没船を浮上させ、青チームを勝利させるように誘導したというが、この作戦を試したいとアメリカの好戦派が思ったとしても不思議ではない。

 その当時、ドナルド・ラムズフェルド国防長官を含む好戦派はイラクを先制攻撃しようと目論んでいた。2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃されたことを利用しようとしたのだが、統合参謀本部の抵抗で開戦できない状態だった。

 トルコ軍機がロシア軍機を撃墜した段階でトルコとロシアは戦争になっても不思議ではなかった。トルコの黒幕がアメリカ/NATOである以上、アメリカとロシアが戦争になった可能性もあるのだ。そうした緊張状態の中でトルコの漁船がロシア側の警告を無視して接近したのも意図的だろう。

 ロシアを実際に攻撃したトルコ、その背後にいるアメリカ、サウジアラビア、イスラエルはアル・カイダ系武装集団やそこから派生したIS(ISIS、ISIL、ダーイッシュなどとも表記)を編成、訓練、支援している国でもある。アメリカが主導する連合軍が本当にISを攻撃するはずはなく、実際に攻撃はしていない。

 つまり、アル・カイダ系武装集団やISを攻撃しても問題の解決にならないから攻撃すべきでないという主張は本質的に間違っている。アメリカを中心とする勢力こそが、そうした「テロリスト」を生み、育て、使ってきたのだ。破壊と殺戮を止めさせる第一歩は、そうした国々に支援を止めさせること。戦闘員をシリアへ派遣することをやめ、物資の提供を止め、盗掘石油の買い入れを止めること。そこからはじめなければならない。ロシアはその第一歩を踏み出したため、アメリカの好戦派などは激怒しているのだ。その好戦派に服従しているのが安倍晋三政権である。






最終更新日  2015.12.14 02:47:27



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