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《櫻井ジャーナル》

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2016.11.14
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 次期アメリカ大統領がドナルド・トランプに決まったことに伴い、次の副大統領はマイク・ペンスになった。この人物はトランプと違い、ロシアのウラジミル・プーチンを愚弄し、軍事力を行使する準備をするべきだと口にしていた。今回の大統領選挙が始まった当時、ペンスが応援していた候補はテッド・クルズで、両者はティー・パーティを支持している。

 ティー・パーティーはロン・ポールが生み出したリバタリアン的な運動だが、後にサラ・ペイリンのような親イスラエルのキリスト教原理主義者(聖書根本主義派、あるいは福音派とも呼ばれている)が大きな影響力を持つようになった。クルズやペンスもペイリンと同じようにキリスト教原理主義の影響を受けている。

 ペイリン派は大企業/富裕層に有利な政策を推進するべきだと主張、2008年の大統領選挙で共和党の候補だったジョン・マケインから副大統領候補として指名されている。マケインはネオコンの上院議員で、ウクライナのクーデターを支援、シリア侵略ではシリアへ不法入国して反バシャール・アル・アサド政権のリーダーたちと会談しているが、その中にはダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を率いるアブ・バクル・アル-バグダディも含まれていた。

 ペイリンもそうだったが、トランプやペンスは「計算尽くの罵詈雑言」で人心を掌握しようとした。アメリカが衰退、庶民は貧困化、そういったものが原因で生じる不満を持つ人びとにそうした表現は響く。そうした表現に惑わされてはならないということでもある。

 1991年12月にソ連が消滅した段階でネオコン/シオニストはアメリカが唯一の超大国になったと認識、服わぬ国々は脅し、それでも屈服しなければ軍事的に破壊してしまうという戦略を立てた。ソ連消滅の直前、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)は5年から10年でイラク、シリア、イランを殲滅すると口にしたという。これはウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官の話だ。

 2001年9月11日以降、アメリカではネオコンが主導権を奪い、ウォルフォウィッツたちが描いた世界制覇プランを推進していく。クラーク元司令官によると9/11の10日後、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺では攻撃予定国リストが作成されていた。そこにはイラク、シリア、イランのほか、レバノン、リビア、ソマリア、スーダンが載っていたという。

 ところが、21世紀に入るとロシアでウラジミル・プーチンを中心とするグループがロシアを再独立させ、ネオコンが描く世界制覇プランの前提条件が崩れてしまう。それでもプランを推し進めようとした結果、ロシアや中国を核戦争で脅すという事態になる。そうした動きの最前線にいたのがヒラリー・クリントンだ。

 その一方、軍や情報機関の内部でもロシアとの核戦争は避けるべきだと考える人びとがいる。マーティン・デンプシー元統合参謀本部議長やマイケル・フリン元DIA局長はその典型例。クリントンの電子メールをリークした人物は電子情報機関NSAの内部にいると推測する人もいた。こうした人びとの存在はクリントンが大統領選で敗れた一因だろう。

 しかし、クリントンを担いでいた勢力のネットワークは強力。すでにジョージ・ソロスはカラー(パープルらしい)革命を始めている。そうした人びとはロシアとの関係修復にも抵抗、場合によってはシリアへの本格的な軍事介入を強行するかもしれない。「アメリカの関東軍」であるNATOは懸念材料だ。

 アメリカでは「トランプ暗殺」の噂も流れているが、実際に殺さなくても何らかの形で排除し、ペンス副大統領を昇格させるということは想定できる。これはアメリカ支配層の常套手段だ。そこで、ペンスが注目されている。






最終更新日  2016.11.14 17:18:06
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