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《櫻井ジャーナル》

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2017.03.20
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イスラエルのアビグドル・リーバーマン国防相はシリアに対し、もしシリア政府軍が再びイスラエル軍機をターゲットにしたなら、シリアの防空システムを破壊すると脅した。その一方でロシア政府は3月17日にロシア駐在イスラエル大使のガリー・コレンを呼び、イスラエル軍機によるシリア領内空爆について説明を求めたようだ。

リーバーマンは狂信的なユダヤ至上主義者と言われているが、ロシア政府にパイプを持っている人物でもある。シリアの防空システムを破壊するようなことを目論んだ場合、ロシアが反撃するだろう。もしロシアが傍観したなら、ウラジミル・プーチン時代になって築いてきた信頼を一気に失うことになる。そのロシアにリーバーマンは何らかのメッセージを送っての「過激発言」だろう。

今回の空爆は4機の戦闘機が午前2時40分(現地時間)にシリア領空からシリア領空へ侵入してパルミラ近くの空軍基地を空爆した。ヒズボラの高性能兵器を破壊することが目的だとしているが、そこにヒズボラはいないとされている。

理由はともかく、これまでイスラエルは何度もシリア領内を爆撃してきた。何らかの核兵器を使用した疑いも持たれている。が、それでも今回、リーバーマンが行ったような反応はなく、ロシア政府がイスラエル大使を呼び出すこともなかったようだ。

シリア軍によると、イスラエル軍機はパルミラ近くのシリア軍を攻撃、この地域にいたダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を支援することが目的だったという。また、侵入した4機のうち1機を改良版のS200地対空ミサイルで撃墜、別の1機も損傷を与えたとしている。イスラエルやロシアの反応を見ると、本当に撃墜された可能性が高そうだ。もしS200でイスラエル軍機が撃ち落とされたとするならば、S300やS400はイスラエル軍やアメリカ軍にとって脅威だということを確認できたと言える。

イスラエルと緊密な関係にあるアメリカ軍は同じ頃、イラクのモスルやシリアのデリゾールでダーイッシュの指揮官たちをヘリコプターで救出しているとイランのメディアは伝えている。

イスラエルがアル・カイダ系武装集団やダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を助けても不思議ではない。例えば、2013年9月に駐米イスラエル大使だったマイケル・オーレンはシリアのアサド体制よりアル・カイダの方がましだと語っている。オーレンはベンヤミン・ネタニヤフ首相の側近だ。

また、2016年1月19日にモシェ・ヤーロン国防相(当時)はINSS(国家安全保障研究所)で開かれた会議で、イランとISIS(ダーイッシュ、IS、ISILとも表記)ならば、ISISを私は選ぶと発言したという。

2015年1月18日には、ダーイッシュを追い詰めていたシリア政府軍とヒズボラの部隊をイスラエルは攻撃し、イラン革命防衛隊のモハメド・アラーダディ将軍を含む幹部を殺している。

この年の10月には、ダーイッシュと行動を共にしていたイスラエル軍のユシ・オウレン・シャハク大佐がイラクで拘束され、シリアで反政府軍の幹部と会っていたイスラエルの准将が殺されたと言われている。また、イスラエル軍の兵士はシリア軍と戦って負傷した戦闘員、つまりアル・カイダ系武装集団やダーイッシュを救出、治療してきた。

調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは2007年3月5日付けニューヨーカー誌で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの「三国同盟」がシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を開始した書いている。イスラエルがアル・カイダ系武装勢力やダーイッシュを助けても不思議ではない。






最終更新日  2017.03.20 05:45:52

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