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《櫻井ジャーナル》

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2017.04.26
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ロシア政府はシリアへ地上軍を派遣する用意ができているとモスクワからダマスカスへ伝えられているとイランで報道されている。シリア軍からの情報だという。この情報が事実だとするなら、アメリカ軍の直接的な介入に対抗することが目的だろう。

ドナルド・トランプ政権は4月7日、地中海に展開していた駆逐艦のポーターとロスに59発のトマホーク巡航ミサイルを発射させ、シリア政府軍の航空基地を攻撃した。ロシア側の発表によると、目標に到達したのは23発。

ただ、この攻撃より前からアメリカ軍はシリアへの直接的な侵略を本格化させている。シリアやイラクでアル・カイダ系武装集団やダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)が敗走する中、アメリカ軍はそうした傭兵集団に替わってシリアへ侵攻、その地域を反シリア政府軍へ引き渡そうとしているようだ。占領者をダーイッシュからクルドへ交代させようとしていると見ている人もいる。支配地を拡大しようとするだけでなく、分割して統治するという手法は今でも生きている。



その前段階としてアメリカは特殊部隊をシリアへ潜入させて拠点を築いていたが、今年に入って第11海兵遠征部隊がシリアで戦闘態勢を整えたという。ロン・ポール元下院議員(1997年〜2013年)はシリア北東部の要衝ラッカをシリア政府軍より先にアメリカ軍が制圧することだと推測、軍事的エスカレーションだと批判していた。

また、アレッポのマンビジにはアメリカ陸軍の第75歩兵連隊の車列が入ったと伝えられている。アレッポは現在、ロシア軍の支援を受けたシリア軍が制圧寸前。アメリカ軍としては完全に抑えられる前に部隊を送り込んだのだろう。勿論、この軍事作戦をシリア政府が承認したわけでなく、シリアに対する侵略にほかならない。その一方、アメリカ軍はイラクのモスルやシリアのデリゾールでダーイッシュの指揮官たちをヘリコプターで救出しているとイランのメディアは伝えていた。





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最終更新日  2017.04.26 01:17:04



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