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《櫻井ジャーナル》

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2017.04.30
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アメリカは4月25日に抗議活動の中、THAAD(終末高高度地域防衛)ミサイル・システムのレーダー、ランチャー、通信機器を含む機器を6台のトレーラーでゴルフ場の「ロッテスカイヒル星州カントリークラブ」へ運び込んだ。このシステムの配備に韓国政府は難色を示していたが、そうした意向を無視、強引に配備したわけだ。

その上、アメリカ大統領は韓国に対し、貿易交渉に絡めて10億ドルを「用心棒代」としてよこせと言った。アメリカとの貿易協定で韓国経済は悲惨な状況に陥り、中国へ接近する一因になっている。自分たちが望んでいなかったTHAADの費用はアメリカが出すべきだと韓国政府が主張したのは当然だろう。そうした遣り取りの中、アメリカ軍は朝鮮半島の近くで韓国軍と合同軍事演習を実施する。

生産能力を放棄、庶民から富を収奪することで国を弱体化、ドルが基軸通貨の地位から陥落しそうなのがアメリカ。かつて、中国との貿易で完敗したイギリスは軍事力を使って麻薬を売りつけ、略奪することで大儲けした。が、現在の米英は高額兵器によるカネ儲けで目が眩んで軍事力も低下している。

ウラジミル・プーチンが実権を握ってから再独立したロシアは急速に国力を回復したが、1991年12月にソ連を消滅させたボリス・エリツィン時代と同じ感覚で、2006年の段階でもネオコンはアメリカが「唯一の超大国」だと思い込んでいたようだ。例えば、フォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)の3/4月号には、ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカの先制第1撃で破壊できるようになるとするキール・リーバーとダリル・プレスの論文が掲載されている。

それから2年後、2008年8月にグルジア(ジョージア)は南オセチアを奇襲攻撃した。イスラエルとアメリカ、特にイスラエルが武器/兵器を供給し、将兵を訓練していた。侵攻作戦はイスラエルが立てたとも言われている。その侵攻作戦はロシア軍の反撃で粉砕されてしまった。

この段階でアメリカもロシア軍が強いということを認識したはずだが、それを再確認させたのが2015年9月30日にロシア軍がシリア政府の要請で始めた空爆。戦闘機による攻撃以上にアメリカ側がショックを受けたのは、カスピ海から発射された巡航ミサイルがシリアのターゲットへ正確に命中した事実だと言われている。潜水艦からもミサイルが発射された。

S-300やS-400といった防空システム、マッハ6から7で飛行する弾道ミサイルのイスカンダルは西側にとって脅威だ。また、海底1万メートルを時速185キロメートルで進むことができ、射程距離は1万キロに達し、遠隔操作が可能な戦略魚雷の存在もロシア軍はリークし、キール・リーバーとダリル・プレスの論文は戯言だとアメリカに警告している。

ネオコンを含むアメリカの好戦派は凶人、あるいは狂犬を装って相手を屈服させてきた。脅せば屈するという戦法だが、ロシアや中国は脅しても屈しない。通常兵器で勝てない相手を脅そうとエスカレートさせていけば、核戦争の到達する。ヒラリー・クリントンはそうした方向へ進もうとしていた。

ドナルド・トランプはそうした狂気の戦法を放棄する姿勢を見せていたが、大統領就任から100日も経たないうちにクリントンと同じようになった。ポール・ウォルフォウィッツは喜んでいるようだが、世界は非常に危険な状況に陥った。






最終更新日  2017.04.30 05:02:25



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