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《櫻井ジャーナル》

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2017.05.18
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イスラエルの情報機関モサドを1990年代に率いていたシャブタイ・シャビトは5月17日、ドナルド・トランプ大統領を懲罰すべきだと語った。トランプがロシアのセルゲイ・ラブロフ外相へイスラム国(ダーイッシュ。IS、ISIS、ISILとも表記)に関する重要な情報源を危険にさらす情報を伝えたとワシントン・ポスト紙が15日に報じたことを受けてそのように発言したようだ。

イスラエルはサウジアラビアと同じように、1970年代の終盤からムスリム同胞団やサラフィ主義者を戦闘員の中心とする戦闘集団の編成、訓練、武器/兵器の提供などを行ってきた。当初の目的はソ連軍との戦闘だが、今では中東や北アフリカを侵略、支配する手先として使っている。

2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターやバージニア州アーリントンにある国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された際、ジョージ・W・ブッシュ政権はアル・カイダが実行したと詳しい調査をせずに断定、中東を侵略する雰囲気を作っていった。

しかし、アル・カイダという武装集団が存在しないことは本ブログで何度も指摘してきた。ロビン・クック元英外相も指摘しているように、アル・カイダとはCIAがアフガニスタンでロシア軍を潰すために雇い、訓練した数千名に及ぶムジャヒディン(聖戦士)のコンピュータ・ファイル、つまり傭兵のデータベースを意味している。

5月16日、イスラエルで住宅建設大臣を務めているヨアブ・ガラントはシリアのバシャール・アル・アサドを暗殺するべき時がきたと主張した。2016年8月8日にはヒラリー・クリントンを支援していたマイク・モレル元CIA副長官(2011年7月1日から9月6日、12年11月9日から13年3月8日の期間は長官代理)も似たことを公言している。チャーリー・ローズの番組で、ロシア人やイラン人に代償を払わせるべきだと語ったのだ。それについてローズはロシア人とイラン人を殺すという意味かと質問、モレルはその通りだと答えている。

その前、2015年11月5日にロシアのメディアRTを創設、ウラジミル・プーチン露大統領の顧問も務めていたミハイル・レシンがワシントンDCのホテルで死亡した際も殺人説が出ていたが、モレルの殺害発言後、2016年11月8日にアメリカのロシア領事館で副領事が死亡、12月19日にはトルコの美術館でトルコ駐在大使が射殺され、12月20日にはロシア外務省のラテン・アメリカ局幹部がモスクワの自宅で射殺され、12月29日にはKGB/FSBの元幹部の死体が自動車の中で発見され、17年1月9日にはギリシャ駐在のロシア領事がギリシャのアパートで死亡、1月26日にはインド駐在大使が心臓発作で死亡、そして2月20日にはビタリー・チュルキン国連大使が心臓発作で急死している。

2016年9月6日にはプーチン大統領の公用車を運転していた人物がモスクワで交通事故のために死亡しているが、ガラント発言からプーチン暗殺を連想した人もいるようだ。

こうしたことを考えると、イスラエルやアメリカの手先として戦ってきたアル・カイダ系武装集団やダーイッシュがイスラエルを攻撃せず、侵略戦争を推進してきたアメリカの要人たちが身の危険を感じずに生活していることは不思議でない。

しかし、イスラエルとダーイッシュが全く戦わないというわけでもない。昨年11月、ゴラン高原でダーイッシュとイスラエル軍が交戦したと伝えられているのだが、4月22日にイスラエルのモシェ・ヤーロン国防相は交戦の後にダーイッシュ側から謝罪があったと語っている。詳細は明らかにされていないが、間違って攻撃したということだろう。

このヤーロンは昨年1月19日、INSS(国家安全保障研究所)で開かれた会議で、イランとダーイッシュならば、ダーイッシュを選ぶと発言したという。イスラエルとダーイッシュとの関係を示す発言だが、そうしたことを主張するイスラエル人は彼以外にもいる。

アメリカではイスラエルを批判することは即、キャリアの崩壊を意味する。トランプの周辺にはイスラエル人脈が張り巡らされているが、それにもかかわらず、ここにきてイスラエル政府はトランプを嫌っている。





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最終更新日  2017.05.18 21:06:13



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