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《櫻井ジャーナル》

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2017.05.27
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ジャレット・クシュナー大統領上級顧問がロシア政府と裏のルートを作っていたとワシントン・ポスト紙が伝えている。こうしたことは一般的に行われていることを同紙も認めているが、「ロシア政府によるアメリカ大統領選挙への介入」という同紙を含むアメリカの有力メディアが証拠を示すことなく「我々を信じろ」という形で主張してきたことを前提にして、問題にしている。安全保障補佐官だったマイケル・フリンを排除した時とパターンは一緒だ。



本ブログでは何度も書いていることだが、ワシントン・ポスト紙は2016年7月10日に殺されたDNC(民主党全国委員会)のスタッフがDNC幹部の間で遣り取りされた電子メールをWikiLeaksへ渡したとする話を必死に封印しようとしてきた。そのスタッフ、セス・リッチの両親は強盗事件として処理した警察の説明に納得できず、ワシントンDC警察で殺人課刑事だった私立探偵リッチ・ウィーラーを雇って調査を始めていた。

そのウィーラーは先日、DNC幹部の間で2015年1月から16年5月までの期間に遣り取りされた4万4053通の電子メールと1万7761通の添付ファイルをセス・リッチがWikiLeaksへ渡したという情報を得たとFOXニュースに話している。

その話をウィーラーが公表した直後、セス・リッチの遺族からウィーラーや話を伝えたFOXニュースへ抗議があり、ウォーラーは発言を撤回する。遺族のスポークスパーソンに就任したブラッド・バウマンの発表だが、この危機コンサルタントが所属するPR会社のパストラム・グループは民主党も顧客だ。

さらに、息子の殺人事件の政治化を止めてほしいという両親の主張が5月23日付けのワシントン・ポスト紙に掲載された。息子のパソコンを詳しく調べた結果、息子がWikiLeaksと通信していた証拠は見つからなかったとする警察の説明に納得、息子とWikiLeaksが関係しているとする話は「陰謀論」だと言いたいようだ。

ウィーラーはセス・リッチが殺された事件で警察の幹部やFBIが捜査を打ち切らせたとしていたが、この事件を担当したワシントンDCで警察長を務めていたキャシー・ラニエーは事件の翌月、8月16日に9月で辞職してナショナル・フットボール・リーグの保安責任者に就任すると発表している。

セス・リッチが殺された翌月、WikiLeaksのジュリアン・アッサンジはDNCの電子メールを提供した人物はリッチだと示唆射殺事件に関する情報提供者に2万ドルを提供するとツイッターに書き込んだこともそうした疑いを強めていた。状況証拠はセス・リッチが情報提供者だった可能性が高いことを示している。

ワシントン・ポスト紙がセス・リッチの話に反発している大きな要因は、これまで同紙を含むアメリカの有力メディアが展開してきた「ロシア疑惑」が揺らいでしまうからだ。この疑惑に証拠はなく根拠薄弱。1990年代からひどくなっている西側有力メディアの偽報道は極致に達したとも言えそうだ。アメリカ有力メディアの腐敗、堕落も極致に達している。






最終更新日  2017.05.27 15:02:42



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