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《櫻井ジャーナル》

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2017.07.01
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アメリカ軍はシリア沖に2機のRC-135と海軍のP-8ポセイドンを飛行させ、電子情報を収集する一方、空母ジョージ・H・W・ブッシュをイスラエルへ寄港させると伝えられている。6月26日にホワイトハウスの広報担当、シーン・スパイサーはシリア政府が化学兵器を計画、もし攻撃したなら報復すると発言したが、この主張が戯言だということは明らかで、単にシリアに対する本格的な攻撃を予定していると脅していると理解している人は少なくない。

アメリカとイスラエルの同盟国、サウジアラビアではサルマン国王が6月21日、甥のムハンマド・ビン・ナーイフを解任、息子で副皇太子だったムハンマド・ビン・サルマンの皇太子への昇格させている。

新皇太子はすでに国防大臣で、軍事部門や情報部門に大きな影響力を持っているのだが、その兄弟も要職についている。今年4月にエネルギー担当大臣へ就任したアブドラジズ・ビン・サルマンや駐米大使になったハリド・ビン・サルマンだ。その一方、解任されたナーイフ元皇太子が自宅で何記されているという情報も流れている。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子はネオコンの強い影響下にあり、武力で物事を解決したがる傾向が顕著。イエメンへの軍事侵略やカタールに対する兵糧攻めを指揮しているとも言われているが、イエメンの件にしろカタールの件にしろ、いずれも思惑通りには進んでいない。それどころか、ネオコン流の「脅せば屈する」という遣り方は同盟国を離反させている。

24時間でカタールは屈服すると新皇太子は見通していたとする話が伝わっているが、事前にカタールはイラン、トルコ、おそらくロシアとも話し合いを進め、対策を練っていた。トルコは防衛のために軍隊をカタールへ派遣、天然ガスの輸送でイランと連携する可能性がある。ロシアも食糧や飲料水などを提供する用意があると表明している。

すでにサウジアラビアは原油価格の下落で財政赤字に陥り、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の稚拙な政策がさらに国内を不安定化させているが、そのサウジアラビアへイスラエルが18機の戦闘機を送り込んだとも伝えられているが、この情報が事実なら、これ自体が新たな不安定要因になる。

また、シリアではバシャール・アル・アサド政権を倒して傀儡体制を樹立するという目論見も失敗、手先として送り込んだサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を中心とする傭兵集団が壊滅するのは時間の問題で、アメリカ軍は自国の地上軍を送り込み、クルド軍に対する支援を強化している。この結果、クルドと敵対関係にあるトルコはアメリカからさらに離れることになった。

表面的な兵力の差を利用してネオコンはロシアを脅すつもりかもしれないが、ロシアも対策はできている。すでに巡航ミサイルなどでアメリカに警告しているが、追い詰められているネオコンは軍事力に訴える可能性もある。ドイツのハンブルグで開かれるG20サミットが開かれる7月7日から8日の前後はアメリカの動きから目を離せない。






最終更新日  2017.07.01 04:24:38

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