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《櫻井ジャーナル》

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2017.10.24
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アメリカの支配層がシリア侵略の手先をアル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)に見切りをつけ、クルド勢力に切り替えていることは本ブログで繰り返し、指摘している。

アメリカを後ろ盾とするクルド勢力とロシアを後ろ盾とするシリア政府軍は現在、デリゾールの南東に広がる油田地帯の制圧を目指しているが、クルド勢力とジハード勢力はすでに協力関係にあり、本格的な戦闘は報告されていない。ダーイッシュは制圧していた石油関連施設をクルド勢力に明け渡し、油田制圧はクルドが先行しているようだ。

ジハード勢力を切り捨てたからなのか、アメリカ国務省が10月18日に発表した旅行者向けの警告の中で、ダーイッシュやハーヤト・ターリル・アル・シャム(アル・ヌスラ)などのグループが化学兵器を使うことを認めている。




勿論、化学兵器をアメリカ、イスラエル、サウジアラビアをはじめとする勢力が送り込んだ傭兵集団が使っていることは2013年の段階から指摘されてきたが、アメリカの政府や有力メディアは政府軍が使用したと強弁、それを口実にしてアメリカ軍やNATO軍による直接的な軍事介入を目論んできた。傀儡体制の樹立に失敗したなら、イラクやリビアのように国を破壊して「石器時代」のようにしようとしたわけだ。

アメリカが化学兵器の使用を口実にした直接的な侵略を口にしたのは2012年8月のこと。バラク・オバマ大統領が直接的な軍事介入の「レッド・ライン」は生物化学兵器の使用だと宣言したのだ。少なからぬ人は、アメリカ政府が生物化学兵器を使うことに決めたのだなと推測した。




その3カ月前、5月にはシリア北部ホムスで住民が虐殺され、西側の政府やメディアは政府軍が実行したと宣伝、軍事介入を目論んだのだが、実際はアル・カイダ系武装集団が実行したことがすぐに発覚する。

本ブログでは何度も書いてきたが、現地を調査した​ローマ教皇庁のフランス人司教は反政府軍のサラフィ主義者や外国人傭兵が住民を虐殺したと報告​、それは教皇庁の通信社が伝えた。ドイツの​フランクフルター・アルゲマイネ紙​も、キリスト教徒やスンニ派の国会議員の家族が犠牲になっていると伝えている。

その司教は、「もし、全ての人が真実を語るならば、シリアに平和をもたらすことができる。1年にわたる戦闘の後、西側メディアの押しつける偽情報が描く情景は地上の真実と全く違っている。」と語っていた。

シリア政府軍が住民を虐殺しているという作り話を広めるために西側の有力メディアが利用した人物がシリア系イギリス人の​ダニー・デイエム​。シリア政府の弾圧を訴え、外国勢力の介入を求める発言を続けていた。ところがしばらくするとダニー・デイエムのグループが「シリア軍の攻撃」を演出する様子を移した部分を含む映像がインターネット上に流出、嘘がばれてしまう。虐殺話が駄目になり、オバマは生物化学兵器話へ切り替えたわけだ。

2012年12月になると国務長官だったヒラリー・クリントンがこの宣伝に加わる。自暴自棄になったシリアのバシャール・アル・アサド大統領が化学兵器を使う可能性があると主張したのだ。翌年の1月になると、アメリカ政府はシリアでの化学兵器の使用を許可、その責任をシリア政府へ押しつけてアサド体制を転覆させるというプランが存在するとイギリスのデイリー・メール紙が報道した。




そして2013年3月、ダーイッシュがラッカを制圧した頃にアレッポで化学兵器が使われ、西側はシリア政府を非難したが、この化学兵器話に対する疑問はすぐに噴出、5月には国連の調査官だったカーラ・デル・ポンテが化学兵器を使用したのは反政府軍だと語っている。この年には8月にも化学兵器が使用され、アメリカは9月上旬に攻撃すると見られていたが、地中海から発射されたミサイルが海中に墜落、軍事侵攻はなかった。その件も、シリア政府が化学兵器を使用したことを否定する報道、分析が相次いだ。







2015年9月30日にシリア政府の要請で軍事介入したロシア軍はアメリカ主導軍とは違い、ダーイッシュやアル・カイダ系武装勢力を本当に攻撃、戦況は一変して政府軍が優位な展開になった。

そうした中、今年4月4日の明け方にイドリブでシリア政府軍がサリンを搭載した爆弾を投下したという話を西側は広めようとする。国連のOPCW(化学兵器禁止機関)は攻撃があったとされる時間帯に現地へ航空機は飛来していないと発表しているが、それを無視、アル・カイダ系武装集団の「証言」を全面的に採用しての主張だ。

コントラの麻薬取引を明るみに出したことで有名なジャーナリスト、ロバート・パリーによると、​4月6日にポンペオCIA長官は分析部門の評価に基づき、致死性の毒ガスが環境中に放出された事件にバシャール・アル・アサド大統領は責任がなさそうだとトランプ大統領に説明​していたと彼の情報源は語り、その情報を知った上でトランプ大統領はロシアとの核戦争を招きかねない攻撃を命令したという。6月25日には調査ジャーナリストの​シーモア・ハーシュもパリーと同じ話を記事​にしている。化学兵器の使用にアサド政権は無関係だとするCIAの報告は無視されたということだ。

ドナルド・トランプ大統領は4月5日に首席戦略官のステファン・バノンをNSC(国家安全保障会議)から追い出し、4月7日にはホムスにあるアシュ・シャイラト空軍基地をトマホーク巡航ミサイル59発で攻撃している。ミサイルは2隻の駆逐艦、ポーターとロスから発射されたが、ロシア側の主張によると、目標に到達したのは23発だけだという。





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最終更新日  2017.10.24 13:08:37



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