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《櫻井ジャーナル》

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2017.11.26
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カテゴリ:カテゴリ未分類
アメリカの映画界、いわゆるハリウッドで年少者が性の対象になってきたことは以前から噂されていた。この問題に多少でも興味のある人なら、聞いたことがあるだろう。ロマン・ポランスキーが問題になった理由は行為そのものでなく、彼が監督した作品にある可能性が高い。彼の作品がアメリカ支配層を怒らせたのではないかということである。『ローズマリーの赤ちゃん』を発表した翌年に妻のシャロン・テートが殺され、77年に逮捕され、保釈中にパリへ逃げている。

政治的な目的でセックス・スキャンダルをアメリカの情報機関や治安機関は使う。1935年から72年にかけてFBI長官を務めたJ・エドガー・フーバーは第2次世界大戦中からジョセフ・ケネディの次男、つまりジョン・F・ケネディを監視している。ジョセフは1937年から40年にかけて駐英大使を務めた人物で、その息子が要職に就くであろうことを見通してのことだろう。

この息子には大きな弱点があった。無類の女性好きだったのだ。CIAの幹部で秘密工作に関わっていたコード・メーヤーの元妻、マリー・ピンチョット・メーヤーがJFKの愛人だったことは本ブログでも書いたことがあるが、そのほかフランク・シナトラの紹介でシカゴ暗黒街のボスだったサム・ジアンカーナの愛人と親しくなっている。こうした情報を利用してフーバーは大統領の弟で司法長官だったロバート・ケネディを脅し、マーチン・ルーサー・キング牧師の盗聴を認めさせたという。

2016年の大統領選挙では子どもの売春ネットワークが話題になったが、こうした話は昔から指摘されている。例えば、1988年から91年にかけて表面化したフランクリン子ども売春リング。このリングは悪魔崇拝者によって運営され、生け贄やカニバリズムで多くの子どもが犠牲になっていて、有力政治家も顧客に含まれているとされた。公的には否定されているが、今でも存在すると主張する人がいる。2016年の「ピザゲート」はそうした話の中から出て来た。ウォーターゲート事件で「鉛管工グループ」が民主党全国委員会の本部へ侵入した目的も売春ネットワークに関する証拠を手に入れることだったとする噂が今でも消えていない。

子どもを性の道具にするビジネスの話はイギリスにもある。例えば、15歳から18歳の少年を収容する施設でそうしたビジネスが行われていると1980年1月に報道されたのだ。その翌年、施設のスタッフが11名の少年を虐待したとして収監されたが、1970年代にイギリスの対外情報機関MI6はその事実を知ったのだが、放置していたとする話が浮上する。これも個人的な犯罪で片付けられたが、納得していない人もいる。







この話では調査の過程で知った情報をMI6が警察などへ通報しなかったというだけだが、一般的に言って、情報機関や治安機関は要人の弱みを握るために自らが仕掛けていると言われている。そのときが来れば、その情報で脅して操るわけだ。各国のエリートはアメリカの大学へ子どもを留学させるようだが、そこでトラップにかかるケースも少なくないだろう。

そうしたスキャンダルを利用して各国の要人を脅し、邪魔者を排除するのはアメリカ支配層の常套手段。自分は支配層とコネがあるので何をしても大丈夫だと思っていると、後で酷い目に遭う。アメリカと緊密な関係にあるイギリスでもハニートラップは珍しくないようだ。





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最終更新日  2017.11.26 00:00:24



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