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《櫻井ジャーナル》

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2017.12.08
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小野寺五典防衛相は12月8日、閣議後の記者会見で長距離巡航ミサイルを導入すると表明したようだ。JASSM-ER、LRASM、JSMだという。

JASSM-ERはロッキード・マーチン製で射程距離は約1000キロメートル。B-1、B-2、B-52、F-15、F-16、F/A-18に搭載できるが、F-35も可能だという。対艦ステルス・ミサイルのLRASMもロッキード・マーチン製で、射程距離は600キロ程度だと見られている。まだ配備されていないようだ。搭載できるのはF/A-18、B-1B、F-35など。レイセオンとノルウェーのコングスベルグが共同開発したJSMの射程距離は約300キロメートルで、F-35に搭載できる。

この決定が「専守防衛」に接触するかどうかで議論されているようだが、日本はとうの昔にそうした方針を捨て去っている。1992年2月にアメリカのネオコンが世界制覇プラン、いわゆるウォルフォウィッツ・ドクトリンを作成してから日本はアメリカの戦争マシーンに組み込まれてきた。その戦争マシーンは軍事侵略が目的であり、専守防衛という考え方とは相容れない。

アメリカ軍は日本列島を中国への軍事侵攻を行うための「巨大空母」と認識、それを首相時代の中曽根康弘が口にしている。アメリカが沖縄を軍事基地化した1950年代、アメリカ軍ではソ連や中国に対する先制核攻撃計画が動き始めた。「核の傘」とは先制核攻撃の拠点になることを意味する。

日本政府が導入を決めた地上配備型イージスシステム「イージス・アショア」は韓国へ持ち込まれているTHAAD(終末高高度地域防衛)と同様、攻撃兵器へ容易に変更できる代物。韓国政府が導入に反対した理由のひとつだ。そうした反対の声を封じる上で朝鮮のミサイル発射や核兵器開発の果たした役割は大きい。旧ソ連圏を含むヨーロッパ各地にアメリカ軍/NATO軍が配備してきたミサイルと目的は同じだ。

高額低性能で「空飛ぶダンプカー」とも呼ばれるF-35は2015年1月、カリフォルニア州のエドワード空軍基地近くで行われたF-16戦闘機との模擬空中戦で完敗、攻撃してきた戦闘機を迎え撃つには適さないことが明白。唯一のセールスポイントはステルス性能で、これを生かすためには敵の艦船や基地に近づいて攻撃するしかない。専守防衛を本当に理念としているなら、こんな戦闘機を購入するはずがない。

今年(2017年)10月16日、イスラエル軍はロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣の同国訪問に合わせてシリアを攻撃したが、その際にシリア軍は保有する旧型の防空システムS-200で応戦、イスラエル軍のF-35が損傷を受けたのではないかとも言われている。

イスラエル軍のF-35がコウノトリと衝突して飛行できない状態になったと発表されたのだが、その状況を示す写真などが明らかにされていなこともあり、ミサイル攻撃での損傷ではないかというわけだ。これが事実ならF-35のステルス性能も怪しく、S-400はF-35を容易に撃墜できると推測できる。

本ブログでは繰り返し書いてきたが、アメリカは第2次世界大戦の直後からソ連に対する先制核攻撃、中国に対する軍事侵攻を目論んできた。朝鮮戦争やベトナム戦争もその一環だと私は考えている。そう考えるのが自然であり、それを裏付ける証言もある。だからこそ、中国は朝鮮戦争に介入してきたわけで、現在もアメリカが朝鮮を先制攻撃したなら阻止すると警告しているのだ。そうした軍事侵攻があったなら、ロシアも動くだろう。





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最終更新日  2017.12.08 22:50:30



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