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アメリカの国家安全保障補佐官が報道されていたどおり、H・R・マクマスター中将からジョン・ボルトンへ交代になるのだという。このふたりはいずれも親イスラエル派だが、色合いは違う。 マクマスターはデビッド・ペトレイアス大将の子分として有名だが、そのペトレイアスは中央軍司令官、ISAF司令官兼アフガニスタン駐留アメリカ軍司令官、CIA長官を歴任、リチャード・チェイニー元副大統領やヒラリー・クリントン元国務長官に近い。この人脈には世界的な投機家として知られているジョージ・ソロスも含まれ、議会はその影響下にある。 それに対し、ボルトンは2005年8月から06年12月まで国連大使を務めているが、議会の承認をえず「休会任命」で就任した。部下に対する威圧、国連否定、NSAによる市民の通信傍受は珍しい話でなく、議会から拒否される理由にはならない。1991年12月にソ連が消滅して以降、アメリカ支配層は唯一の超大国として単独行動を志向して国連を否定する方向へ動いた。そのひとつの象徴が1992年2月に国防総省のDPG草案という形で作成された世界制覇プラン。いわゆるウォルフォウィッツ・ドクトリンだ。 その直後、アメリカから戦争へのさらなる加担を要求された細川護煕政権は「防衛問題懇談会」という諮問機関に戦略の作成を指示、細川首相が辞任した4カ月後に「日本の安全保障と防衛力のあり方(樋口レポート)」が発表される。これは国連中心主義の立場から作成されていたためにネオコンは怒り、ジョセイフ・ナイ国防次官補が1995年2月に発表した「東アジア戦略報告(ナイ・レポート)」につながる。この時のアメリカ大統領は民主党のビル・クリントンだ。 国家安全保障補佐官の交代が公表されたアメリカをサウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子が訪問、トランプは高額兵器の取り引きを宣伝している。ビン・サルマンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と親しく、ネタニヤフやトランプのスポンサーである富豪のシェルドン・アデルソンにつながる。現在、イスラエルではネタニヤフ首相とジョージ・ソロスがバトルを展開していると言われている。 その一方、トランプ大統領は3月8日、鉄鋼とアルミニウムに輸入関税を課すことを命じる文書に署名、22日には中国からの輸入に関税を課す大統領令に署名した。実社会に流れているドルを吸い上げようとしているように見える。つまり、ドルを回収する仕組みが思い通りに機能しなくなっている可能性がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.24 00:00:11
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