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《櫻井ジャーナル》

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2018.04.21
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 朝鮮の最高指導者である金正恩は核兵器やミサイルの実験を停止、主要実験場を閉鎖すると発表、ドナルド・トランプ米大統領は良いニュースだとツイッターに書き込んだ。中国やロシアが求めていたことなので両国は歓迎しているだろうが、アメリカの好戦派は苦々しく思っているだろう。東アジアの軍事的な緊張を高める上で朝鮮の好戦的な姿勢はどうしても必要だからだ。東シナ海や南シナ海でアメリカは挑発を強化、台湾をめぐる動きからも目を離せない。

 1991年12月にソ連が消滅した際、ネオコンは東アジア重視を打ち出したが、それは次のターゲットとして中国に狙いを定めたことを意味していた。この日程はウラジミル・プーチンがロシアを再独立させたことで狂いが生じたのだが、その現実を直視せず、ロシアを再び属国にしようともがくうちにアメリカの支配システムは崩れ始めている。

 そのシステム崩壊はシリアでの戦争によって加速しているようだ。本ブログでは何度も書いてきたが、シリア侵略は2011年3月に始まった。アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟、イギリスとフランスのサイクス-ピコ協定コンビ、オスマン帝国の再建を妄想したトルコ、天然ガスのパイプライン建設を拒否されたカタールなどが黒幕。その手先として戦争を始めた戦闘員の中心はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団であり、アル・ヌスラ、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)などといったタグをつけたジハード戦闘集団を編成している。

 この戦闘集団は2015年9月30日からシリア政府の要請で軍事介入したロシア軍によって壊滅寸前。新たな手先としてクルドを中心とする武装集団をアメリカは編成、イギリスやフランスと一緒に特殊部隊など自国の地上部隊を侵入させて20カ所ほど基地を建設したようだ。この戦闘態勢はトルコ軍の介入で揺らいでいる。

 そうした中、アメリカ、イギリス、フランスの3カ国軍はOPCW(化学兵器禁止機関)のチームが東グータへ入る直前、4月14日にシリア領内をミサイル攻撃した。シリア政府軍が東グータで化学兵器を使ったという口実が使われたが、本ブログでも主張したように、この主張が事実に反していることは明確になっている。

 アメリカ側の説明によると、発射された巡航ミサイルは紅海にいたモンテレイから30機、ラブーンから7機、ペルシャワンにいたヒギンズから23機、地中海にいたジョン・ウァーナーから6機、フランスのロングドークから3機、B-1B爆撃機から19機、イギリスのタイフーンやトルネード戦闘機から8機、フランスのラフェルやミラージュから9機で合計105機。ターゲットはバルザー化学兵器研究開発センター(76機)、ヒム・シンシャー化学兵器貯蔵施設(22機)、ヒム・シンシャー化学兵器(7機)で、全て命中したとしている。

 さして大きくない建造物を破壊するためにこれだけ多くの巡航ミサイルを発射するのは非常識であり、攻撃後に化学兵器が周辺を汚染した話も伝わってこない。

 ロシア国防省によると、攻撃されたにはダマスカス国際空港(4機。全て撃墜)、アル・ドゥマイル軍用空港(12機。全て撃墜)、バリー軍用空港(18機。全て撃墜)、サヤラト軍用空港(12機。全て撃墜)、メゼー軍用空港(9機。うち5機を撃墜)、ホムス軍用空港(16機。うち13機を撃墜)、バザーやジャラマニの地域(30機。うち7機を撃墜)。

 迎撃に使われたのはパーンツィリ-S1が25機(23機命中)、ブク・システムが29機(24機命中)、オサ・システムが11機(5機命中)、S-125が13機(5機命中)、クバドラートが21機(11機命中)、S-200が8機(0機命中)など。このほかECM(電子対抗手段)が使われた可能性がある。

 今年2月に領空を侵犯したイスラエル軍のF-16をシリア軍は撃墜、4月9日にはイスラエル軍のF-15戦闘機がレバノン上空からシリアのT4空軍基地に向かってミサイル8機を発射、そのうち5機が撃墜されている。同じことが繰り返された。

 当然、こうした出来事を朝鮮も見ていたはず。アメリカやイスラエルと手を組み、軍事的な緊張を高めるか、ロシアや中国の友好国になってビジネス展開してロシアの傘に入るかを今後、決めることになるだろう。韓国は中国やロシアとの関係を強めているので、朝鮮がこの3カ国と手を組むと東アジアの状況が大きく変化するが、それはアメリカにとって好ましくない。何らかのアクションを起こしそうだ。







最終更新日  2018.04.21 14:13:18

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