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《櫻井ジャーナル》

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2018.05.11
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 イスラエル軍が5月10日午前1時45分から3時45分にかけてシリア領内をミサイルで攻撃した。ロシア軍によると、攻撃に参加したのは28機のF-15とF-16で、70機のミサイルが発射されたという。そのうち70%のミサイルをシリア軍が撃墜したとシリアでは報道されているが、ロシア国防省の説明によると撃ち落としたのは半数以上だという。

 ゴラン高原を不法占拠しているイスラエル軍に対する「イラン」の攻撃に対する報復として「シリアにあるイランの基地」を攻撃したとしているが、シリア側は自分たちが攻撃したとしている。シリアでの報道によると、シリア側から50機以上、あるいは68機以上のミサイルがゴラン高原にあるイスラエルの4軍事施設を攻撃、イスラエルの防空システム、アイアン・ドームが撃墜に成功したのは数機だったと伝えられている。

 ドナルド・トランプ米首相が5月8日にJCPOA(包括的共同作業計画)からの一方的な離脱を宣言、中東で軍事的な緊張が高まる中での交戦と言えるが、9日にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がロシアの戦勝記念日の式典に参加していることも無視できない。この式典ではネタニヤフ首相とセルビアの大統領がウラジミル・プーチン露大統領と並んで歩いている。シリアやイランと連携しているロシアだが、その大統領との良好な関係をネタニヤフは宣伝していたようにも見える。シリア軍の攻撃がそうしたイメージ作りに関係している可能性は否定できない。

 イスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナで戦っているムスリム同胞団系のハマスがイスラエルを批判する声明を出した。宗派的な問題もあり、これまでハマスとイランを後ろ盾とするヒズボラは連携していないが、両派が近づく可能性もある。

 サウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子はイスラエルとの同盟関係を隠そうとせず、パレスチナ人に冷淡な姿勢を露骨に見せている。当然、パレスチナ側はサウジアラビアに反発するはず。各国の支配階級はカネと脅しでコントロールできるとしても、庶民は違う。「脅せば屈する」というアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの強硬策は逆効果になる可能性がありそうだ。







最終更新日  2018.05.11 15:10:29

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