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フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ政権はアメリカの圧力に屈したという見方もあったが、ドゥテルテ大統領は8月17日、CIAが自身のスマートフォンを盗聴、自分を暗殺しようと目論んでいるかもしれないと語った。 ドゥテルテ大統領は大統領に就任した2016年6月からアメリカの属国から脱する意思を見せ、中国と友好的な関係を結ぼうと積極的に動いていたが、16年9月の段階でフィリピンの情報機関からアメリカが彼を殺したがっているという報告を受けたという。 そして2017年5月、フィリピン南部にあるミンダナオ島のマラウィ市をマウテ・グループやアブ・サヤフ、つまりダーイッシュ(IS、ISIS、ISILなどとも表記)系の武装集団が制圧した。ここは以前からダーイッシュが活動している地域で、市内には500名程度の戦闘員がいると推測されていたが、アメリカ軍は活動を容認してきた。 本ブログでは何度も指摘してきたように、ダーイッシュはアメリカ、イスラエル、サウジアラビア、イギリス、フランスなどが手先として使っているジハード傭兵で、アメリカが活動を黙認していたのは当然のこと。そのジハード傭兵を制圧するため、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領はミンダナオ島に戒厳令を敷いた。 それに対してアメリカ政府は武装集団のマラウィ市制圧を口実にして特殊部隊を派遣。アメリカ大使館はフィリピン政府から要請に基づき、アドバイするんだと説明しているのだが、ドゥテルテ大統領はアメリカ側に支援を頼んでいないとしている。 現在もドゥテルテはダーイッシュや麻薬組織の壊滅を目指し、そのために必要なライフルやヘリコプターなどを求めているのだが、アメリカ側はF16戦闘機を買うように求めている。ドゥテルテはこの要求を拒否した。 アジア大陸の東岸ではアメリカ離れが進み、日本が孤立している状態だ。そうした中、インドネシア、マレーシア、タイなどでもサラフィ主義者が活発に動き始め、ミャンマーではロヒンギャと呼ばれるイスラム教徒の居住地へ潜り込み始めているという。リビアやシリアで行ったようなことをアメリカはここでも目論んでいる。この地域を制圧し、中国やロシアを締め上げようとしているのだ。これは20世紀の初頭、イギリスで発表された戦略と酷似している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.08.25 07:00:11
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