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《櫻井ジャーナル》

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2018.10.09
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 サウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子を批判、同国のイエメン侵攻に反対していたジャーナリストのジャマル・カショーギがイスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入ったのは10月2日。そのまま行方不明になったのだが、カショーギが領事館で殺され、細かく解体されて運び出されたと7日にトルコの警察当局は発表した。

 衝撃的な発表だが、​イギリスの有力メディアは第1面に記事を掲載しなかったとからかわれている​。ロシアが相手なら証拠もなしに罵詈雑言を浴びせるのだが、サウジアラビアが相手だと自重するというわけだ。

 警察によると、サウジアラビアから9月29日にトルコ入りした15名の暗殺チームはカショーギが消えた日、領事館にいた。黒い自動車へ複数の箱が運び込まれる様子や空港の記録も警察はすでに持っているという。

 カショーギは領事館を出てから行方不明になったとする声明をサウジアラビア政府は3日に出しているが、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はサウジアラビア政府に対し、そのジャーナリストが領事館を出た証拠を示すように求めている。

 カショーギは昨年(2017年)9月にサウジアラビアを出国、ワシントン・ポスト紙のコラムニストになった。その2カ月後にサウジアラビアでは大規模な粛清が始まり、王族、閣僚や元閣僚、軍人などサルマン皇太子のライバルやその支持者と目される人々が拘束されている。

 粛清されたグループの中にはサウジアラビア国家警備隊を率いていたムトイブ・ビン・アブドゥッラー、衛星放送MBCを所有するワリード・ビン・イブラヒム・アル・イブラヒム、ロタナTVを含むエンターテイメント会社のロタナ・グループの大株主であるアル・ワリード・ビン・タラル王子、ネットワーク局ARTを創設したサレー・アブドゥッラー・カメル、CIAと緊密な関係にあったバンダル・ビン・スルタンなども含まれている。

 ビン・スルタンは「バンダル・ブッシュ」と呼ばれるほどブッシュ家と親しく、1983年10月から2005年9月にかけてアメリカ駐在大使、2005年10月から15年1月にかけて国家安全保障会議事務局長、12年7月から14年4月にかけて総合情報庁(サウジアラビアの情報機関)長官を務めた。

 それだけでなく、サラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やチェチェンの反ロシア勢力を動かしていたことでも知られ、アル・カイダ系武装集団の司令官だと見られていた。

 サウジアラビアは2011年春、アメリカ、イスラエル、イギリス、フランス、カタール、トルコなどと手を組んでリビアやシリアを侵略したが、侵略の傭兵の中心はサラフィ主義者やムスリム同胞団のメンバー。2011年当時のアメリカ大統領はバラク・オバマ、国務長官はヒラリー・クリントン。侵略を推進していたのはネオコンだ。(つづく)






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最終更新日  2018.10.09 12:00:09



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