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《櫻井ジャーナル》

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2019.01.17
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 新潟県を拠点とするNGT48のメンバーが住むマンションで引き起こされた暴行事件に関し、同県の花角英世知事は1月16日、事件によって「NGTの存在がより世に知られるようになったのは事実」と語り、批判されている。

 この花角知事は2018年6月に行われた選挙に自民党と公明党の支持を受けて立候補、立憲民主党などが推薦する池田千賀子を破って当選した。同年4月に出た週刊文春の記事で当時の知事、米山隆一が辞職、それを受けて選挙は実施されている。

 新潟県は原発が集中している県のひとつだが、米山は東京電力の柏崎刈羽原発をの再稼働させることに慎重な姿勢を示し、県独自で福島第1原発事故などの検証作業を進めていた。

 池田は原発の再稼働に反対、森友学園や加計学園問題に対する安倍晋三政権の対応を批判していたが、花角はこうした問題への考え方を表明していない。立候補の直前、花角は国土交通省の海上保安庁次長だった。

 花角は会見で「正常な状態に戻ってほしい」とも口にした。「騒ぎ」が早く収まって欲しいということだろう。

 この「騒ぎ」の原因はNGT48メンバーに対する暴行事件。昨年(2018年)12月8日午後9時ごろ、メンバーの山口真帆が自宅の玄関先で男から顔をつかまれて押し倒されそうになるなどの暴行を受け、その事件に対する会社側の対応に不審を抱いた被害者である山口が1月8日に動画配信やツイッターで事件を明らかにしたため。

 この自宅とはオートロックのマンション。彼女は廊下に人がいないことを確認して自分の部屋へ入りかけたとき、部屋へ侵入しようとする男が現れてもみ合いになり、その間に別の男が前の部屋から現れたという。そのときにエレベータの音がし、それに男たちが気をとられた瞬間に廊下へ本人も飛び出し、その様子をうかがっていた彼女の友人が警察や信頼できるスタッフに連絡したと言う流れだ。

 暴行に加わったのは「新潟市内の無職の男性と同居する大学生」。9日に新潟県警はふたりを逮捕したが、新潟地検は28日、両名とも不起訴にした。

 当初、ふたりは山口のファンだとされたが、実際は別のメンバーと親しかったことが判明する。しかも「​捜査関係者によると、今回の事件が計画的な犯行だったことが分かっている。​」という。突発的に起こったのではなく、襲う目的でオートロックのマンション内へ入り込み、女性の部屋へ押し入ろうとしていたのだ。それでもふたりは不起訴になった。

 会社側の対応も不自然。デイリー新潮に登場する芸能担当記者によると、「​山口さんが動画を配信し、ツイッターを公開しても、NGTの関係者などは芸能メディアに『山口には少し精神的な問題がある』と、あたかも狂言であるかのように匂わせるなどしていました​」。

 12月8日から1月8日、会社側には1カ月間の時間的な余裕があった。その間に問題を処理すれば事件は表面化しなかったわけだが、会社側は被害者の信頼度を低めて加害者を守ろうとした。情報が封印されることを前提に警察や検察は動いたと見られても仕方がないだろう。ところが会社側が「後手に回って」もみ消しに失敗した。

 情報の封印に失敗したことから会社だけでなく、警察、検察、そして週刊文春の責任が問われる展開になっているのが現状。この人たちには隠さなければならない何かがある、そう思う人が現れても不思議ではない。

 もし山口が動画配信やツイッターで事件を明るみに出さなかったなら、計画的に山口を襲ったふたりは無罪放免、山口は精神的に不安定であるということにされ、「正常な状態」が続いて警察や検察の対応も問題にならなかった。週刊文春と襲撃グループとの関係も表面化せず、「文春砲」とやらでターゲットを潰し続けたのだろう。

 ところで、「メンバーが黒幕」ならこうした流れにはなっていなかったはず。ある大きなシステムの末端で活動しているゴロツキの愚かな行為のため、そのシステムの存在が露見しかかっているのかもしれない。事件のもみ消しに失敗、そこで個人的な問題に矮小化するか、最悪の場合は何らかの形で口封じということもありえる。そう思われても仕方のない展開になっている。






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最終更新日  2019.01.17 13:21:59



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