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《櫻井ジャーナル》

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2019.01.22
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 トルーマン・カポーティという小説家の作品に『叶えられた祈り』というものがある。そこに登場するミス・セルフはある種のサービス業を営んでいるのだが、その仕事内容を説明する中で「客を脅迫したり、何か困らすようなことをしたら、とてもこわい報いが待っているわ。その報いって、ここをクビになるだけなんてなまやさしいものじゃないわよ。」(川本三郎訳、新潮文庫)と口にする。

 こうした業種は日本にもあり、仕組みも似たようなものだろう。そうした仕組みがあるので有力者も安心してサービスを受ける気になるはずだ。

 しかし、そうした世界へ足を踏み入れると弱みを握られることになる。その事実を忘れてはならない。犯罪組織だけでなく、情報機関がそうした業種に手を出している理由もそこにある。

 そうしたサービスが行われていることを知らずに会社へ入った人にとって、その仕事は不正行為にほかならない。告発に至り、間接的に客を困らせることもありえる。会社だけでなく、警察、検察、マスコミなどがもみ消しに失敗した場合、「とてもこわい報い」があるかもしれない。







最終更新日  2019.01.22 02:00:14



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