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《櫻井ジャーナル》

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2019.03.05
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 アメリカ主導軍がシリアのデリゾールに取り残されたダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)の村を空爆、その際に化学兵器と見なされている白リン弾を使用して女性や子どもが犠牲になっていると伝えられている。

 ダーイッシュとはサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を主力とする傭兵のひとつで、アル・カイダ系武装集団と本質的な差はない。ジハード傭兵、あるいは派遣戦闘員とも呼べるだろう。主な雇い主はアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟だが、トルコ、カタール、イギリス、フランスなどの系統もあるようだ。

 こうした雇い主、つまり侵略勢力は2016年以降に分裂、必然的に傭兵部隊も分裂し、部隊間で戦闘も行われているとされている。攻撃されたダーイッシュの部隊は切り捨てられたのか、何らかの交渉の材料に使われているのかもしれない。

 サウジアラビアでこうしたジハード傭兵を動かしていたのは

トゥルキ・ビン・ファイサルやバンダル・ビン・スルタンと言われている。ふたりとも総合情報庁長官の経験者で、前者の任期は1979年から2001年9月1日(9/11の10日前)まで、後者は12年7月から14年4月までだ。両者は2017年6月にモハマド・ビン・サルマンが皇太子になってから粛清の対象。サウジアラビアの姿勢も微妙だ。

 2015年9月30日にシリア政府の要請でロシア軍が介入して以来、こうしたジハード傭兵の支配地域は急速に縮小して現在は壊滅寸前である。手先を失ったアメリカ軍は相当数のジハード傭兵を救出、保護する一方でダーイッシュを殲滅したのは自分たちだと宣伝している。

 供出した傭兵の一部をアメリカ軍はアフガニスタンへ運んだと伝えられていたが、ここにきてイラクの西部に1000名ほどを集め、訓練しているという情報が流れている。

 本ブログでもすでに書いたことだが、イラクの治安を担っているハシド・アル・シャービ(人民動員軍)の東部地区を担当している司令官によると、アメリカ軍が軍事情報をシリア東部にいるダーイッシュへ渡しているという。アメリカ軍はシリア東部に建設した軍事基地を増強するために物資を運び込み、シリアとの国境に接したイラクの西部地域を軍事的な拠点にしつつあるとも語っている。

 ジハード傭兵が敗走するとアメリカ軍はクルド勢力を手先として使い始めたが、バシャール・アル・アサド政権の打倒が難しくなったと判断したクルドはそのアサド政権と話し合いを始めた。

 現在、アメリカはクルドとダーイッシュの代表と三者会談を続けているようだが、そうした最中、ダーイッシュがイラクやシリアで盗んだ金塊を山分けしているという話が出ている。すでに50トンほどはアメリカへ運び去られたと伝えられているが、クルドへも流れている疑いがある。引き留めのための買収なのかもしれない。






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最終更新日  2019.03.05 13:54:25



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