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東京琉球館で4月13日の午後6時から「アメリカ大統領はどの程度の権力を持っているのか」というテーマで話します。予約制とのことですので、興味のある方は事前に下記まで連絡してください。 東京琉球館 住所:東京都豊島区駒込2-17-8 電話:03-5974-1333 http://dotouch.cocolog-nifty.com/ 2016年のアメリカ大統領選挙では共和党のドナルド・トランプが当選しました。選挙戦が始まる前の段階で次期大統領に内定したと言われていた候補者は民主党のヒラリー・クリントン。バラク・オバマ大統領と同じようにロシアとの関係を悪化させる姿勢を見せていたのに対し、トランプはロシアとの関係修復を訴えていました。 オバマ政権は2013年から14年にかけてウクライナでクーデターを実行するなどロシアに対する軍事的な圧力を強め、クリントンの側近であるマイク・モレル元CIA副長官は2016年8月にテレビの番組でロシア人やイラン人を殺すと発言しています。実際、ロシアの幹部外交官が相次いで変死、ウラジミル・プーチン露大統領の運転手が不可解な交通事故で死亡するということもありました。 ジョージ・H・W・ブッシュ政権で国防次官を務めたネオコンのポール・ウォルフォウィッツは1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると発言、息子のジョージ・W・ブッシュが大統領に就任、ウォルフォウィッツが国防副長官になっていた2003年にはイラクを先制攻撃しています。 そして2011年春にアメリカを中心とする勢力はリビアとシリアを侵略しました。いずれもジハード傭兵を地上軍として投入、リビアではNATOの空爆で止めを刺しましたが、シリアでは政府軍が強かったことに加え、ロシアがNATOの軍事介入を阻止、2015年9月からはシリア政府の要請で軍事介入してネオコンの目論見を粉砕しました。 21世紀に入ってウラジミル・プーチン大統領がロシアの再独立にほぼ成功、軍事力も急速に回復させていました。ウォルフォウィッツたちが1992年2月に作成した世界制覇プラン(ウォルフォウィッツ・ドクトリン)を成功させるためにはロシアを再属国化する必要があるとアメリカの支配層は考えます。その意思を実現しようとしたのがオバマとクリントンでした。 それに対し、トランプはオバマ大統領とダーイッシュなどジハード傭兵との関係を熟知する元DIA局長を安全保障問題のアドバイザーに据え、ロシアとの関係修復を訴えます。その目論見を妨害するため、オバマ大統領は任期を言える寸前、2016年12月に外交官35名を含むロシア人96名を追放しました。 そうした流れの中、民主党陣営や有力メディアはロシア政府が大統領選挙に介入したと叫び始めます。いわゆるロシアゲートですが、2017年3月にはアダム・シッフ下院議員が議会でその話に関する声明を発表、それに応える形でロバート・マラーが同年5月、特別検察官に任命されました。 大統領選挙ではDNC(民主党全国委員会)幹部の電子メールをウィキリークスが公表、クリントン陣営に大きなダメージを与えました。党の幹部たちがバーニー・サンダースを負けさせようとしていることが判明、その支持者を怒らせたことが大きかったようです。 それに対し、DNCの幹部はロシア政府がハッキングして電子メールを手に入れたのだと主張、それを有力メディアが宣伝しましたが、それをウィキリークスへ渡したのはDNCのスタッフだったセス・リッチだった可能性が高いと言われています。 アメリカの電子情報機関NSAで最高の分析官のひとりと言われ、同機関の不正を内部告発したことでも知られているウィリアム・ビニーを含む専門家は技術的な分析からハッキングでなく内部でダウンロードしていると指摘しています。 ビニーによると、NSAはすべての通信を傍受、記録しているので、この疑惑が事実ならNSAから通信の傍受記録を取り寄せるだけで決着がつくとも語っています。マラーが特別検察官に任命されたこと自体、ロシアゲートがでっち上げである証拠だというも語っています。 結局、特別検察官はロシア政府が2016年の大統領選挙に介入したことを示す証拠を見つけられず、捜査を終結させました。クリントンが大統領になった場合よりペースは遅かったと考えられますが、その間にロシアとアメリカとの関係が悪化したことは確かです。 過去を振り返ってみると、ラテン・アメリカの利権をスペインから奪う戦争に消極的だったウイリアム・マッキンリー大統領は1901年9月に暗殺され、ウォール街と対立したニューディール派のフランクリン・ルーズベルト大統領に対しては1933年から34年にかけて巨大金融資本によるクーデターが計画され、ソ連との平和共存を訴え、イスラエルやウォール街と対立していたジョン・F・ケネディは1963年11月に暗殺され、デタントを打ち出したリチャード・ニクソンはスキャンダルで排除されました。 アメリカには大統領でも抗えない権力が存在するとも言われ、ディープ・ステート(深層国家)と呼ばれています。トランプを巡る動きから、その支配構造について考えてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.03.28 00:00:08
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