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《櫻井ジャーナル》

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2019.06.21
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 アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空17便がウクライナ上空で撃墜されたのは2014年7月17日のことだった。

 その年に2月にアメリカのバラク・オバマ政権はネオ・ナチを使ってビクトル・ヤヌコビッチ政権を転覆させたが、ヤヌコビッチの地盤だった東部や南部の人びとはクーデター政権を認めようせず、戦乱は続いていた。

 現在でもブーク・ミサイル・システムで撃ち落とされたという説は流れているが、その年の7月23日に現地入りしたBBCの取材チームはそうしたことを示す証拠や証言がないことを確認している。ウクライナの制圧を目論んでいた勢力にとって都合の悪い情報だ。その映像をBBCはすぐに削除したが、コピーがインターネット上を流れた。

 その映像に登場する住民によると、旅客機の近くを戦闘機が飛んでいた。キエフ軍の航空機が民間機の影に隠れながら爆撃しているという話も映像に記録していた。現場の周辺では防腐剤のような臭いがしていたとも言われている。

 また、旅客機の残骸を調査したOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官も榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いと話している。コックピットの下の部分にいくつもの弾痕があるのだが、入射穴と出射穴があり、榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いというのだ。ブークが発射されたなら、しばらくの間、軌道上から煙が消えない。地上の人びとは気づき、撮影されただろう。

 ロシア国防省はMH17と同じコースを同じ高度でSu-25が飛行していたと説明していた。戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。Su-25を実際に操縦した経験のある人びとによると、1万2000メートルから1万4000メートルの高度までは到達でき、MH17を撃墜することは可能だ。MH17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行する予定だったとする未確認情報も流れていた。

 この撃墜を調査するとしてオランダが主導するJIT(合同調査チーム)が編成された。そのほかベルギー、オーストラリア、ウクライナ(クーデター政権)、そしてマレーシアが含まれている。EUの拠点であるベルギー、アメリカの属国であるオーストラリア、撃墜の実行犯と疑われているウクライナ、そして旅客機が所属するマレーシアだ。

 しかし、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相によると、JITの主張を裏づける証拠がない。同国の調査官はMH17のフライト・レコーダーを調査することを拒否されたという。そうしたこともあり、マハティール首相はJITの結論に納得していないという。同首相もウクライナのクーデター派が実行した可能性を指摘している。

 JITはロシア人3名とウクライナ人ひとりの合計4名の国際逮捕状を発行するのだというが、オランダの主任検察官はこの4名が撃墜に関与したことを示す証拠はないとしている。「ロシア」という文字を印象づけることが目的なのだろう。マハティール首相が指摘しているように、この調査は政治的なものだ。







最終更新日  2019.06.21 15:00:06



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