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《櫻井ジャーナル》

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2019.08.05
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 テレサ・メイ首相の辞任表明を受けて実施されたイギリス労働党の党首選挙で勝ち、7月24日に首相となった「道化キャラ」のボリス・ジョンソンはアメリカ政府の操り人形と見なされている。

 今回の党首選はEUからの離脱を巡る混乱が原因。ジョンソンはこの離脱、いわゆるBrexitの推進派だ。ドナルド・トランプ大統領はBrexitに賛成、アメリカとイギリスの関係を強化したがっていると言える。

 それに対し、アメリカの支配層から嫌われているイギリス労働党のジェレミー・コービン党首はトランプがジョンソンを党首選で支援したと主張、内政干渉は許されないと批判。新たな首相は総選挙を実施して決めるべきだとしている。

 Brexitの背景にはEUの負の側面を人びとが理解したことがある。EUは非民主的な組織であり、通貨の発行権を放棄することは主権の放棄に等しいことをギリシャなどの出来事で人びとが理解したのだ。(政府が銀行へ通貨発行権を渡す重大な問題もそこにある。)

 第2次世界大戦が終わる頃、アメリカの官僚たちはイギリス政府の強い影響下にあったとも言われている。フランクリン・ルーズベルト米大統領とウィンストン・チャーチル英首相のファシストやコミュニストに対する対立はそうした事情を浮かび上がらせた。チャーチルは反コミュニスト、ルーズベルトが反ファシストだったことは本ブログでも繰り返し書いてきた。

 しかし、今ではアメリカがイギリスより優位に立っている。支配者がアメリカへ移動したとも言える。両国はともにアングロ・サクソン系ということもあり、緊密な関係にあると考えられてきたが、イスラエルに対する姿勢で違いがある。

 イスラエルは1948年5月14日、先住のアラブ系住民(パレスチナ人)を追い出して作られた。その際にアラブ系住民を虐殺し、その後も破壊と殺戮を繰り返している。占領地の拡大が最大の目的で、中にはユーフラテス川からナイル川までの地域を支配しようと考えている勢力も存在する。

 パレスチナに「ユダヤ人の国」を作ろうという動きは遅くとも19世紀には始まっている。そのスポンサーのひとりはフランスの富豪、エドモンド・ジェームズ・ド・ロスチャイルドだった。その孫に当たるエドモンド・アドルフ・ド・ロスチャイルドはアブラハム・フェインバーグと同じようにイスラエルの核兵器開発を資金面から援助していた。このフェインバーグはハリー・トルーマンやリンドン・ジョンソンの後ろ盾としても知られている。勿論、イギリスのジェイコブ・ロスチャイルドもイスラエルの支援者だ。

 その「ユダヤ人の国」におけるパレスチナ人弾圧に対する怒りはイギリスにも民衆レベルで広がり、イスラエルの擁護者であるアメリカとの関係が弱まることになった。その影響は労働党にも及ぶ。

 イギリスでイスラエルに対する怒りが噴出する切っ掛けは1982年にイスラエル軍とレバノンのファランジスト党がレバノンのパレスチナ難民キャンプ(サブラとシャティーラ)を襲撃、数百人とも3000人以上とも言われる人を虐殺した出来事。

 そうした情況を懸念したロナルド・レーガン米大統領は1983年、メディア界に大きな影響力を持つルパート・マードックとジェームズ・ゴールドスミスを呼び、米英同盟を維持するための「後継世代」について話し合っている。それがBAP(英米後継世代プロジェクト、後に米英プロジェクトへ改名)。

 このプロジェクトには編集者や記者も参加しているため、メディアで取り上げられることは少ない。同じ時期にアメリカ政府は侵略を民主主義の旗印の下で行うことを決める。それがプロジェクト・デモクラシーだ。

 そうした中、1994年5月に労働党の党首だったジョン・スミスが心臓発作で急死、7月にトニー・ブレアが新党首に選ばれた。

 そのブレアは1994年1月に妻と一緒にイスラエルを訪問している。顎足つきだったと言われている。その2カ月後、ロンドンのイスラエル大使館で紹介されたのが富豪のマイケル・レビー。この後、レビーはブレアのスポンサーになる。つまりブレアは労働組合のカネを必要としなくなった。

 1997年5月にブレアは首相となり、親イスラエル政策を推進し、国内では新自由主義に基づく政策を打ち出す。そこでマーガレット・サッチャーの後継者とも言われた。ジョージ・W・ブッシュ政権がイラクを先制攻撃する際にも偽情報を流して開戦を後押ししている。BAPはブレアを支援した。

 そうしたブレアに対する労働党員の不満がコービンを党首にするのだが、これは米英支配層の意に沿わないこと。そこで有力メディアもコービンを攻撃し続けている。







最終更新日  2019.08.05 16:49:35



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