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《櫻井ジャーナル》

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2019.08.06
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 香港で大規模な抗議活動が続いているが、その背後でアメリカとイギリスが蠢いていることは本ブログでも指摘してきた。前にも書いたように、3月や5月には活動の指導者、例えば李柱銘(マーチン・リー)がアメリカを訪れ、マイク・ポンペオ国務長官やナンシー・ペロシ下院議長らと会談している。

 2014年9月から12月まで続いた「佔領行動(雨傘運動)」の際、李柱銘はワシントンDCを訪問、NEDで物資の提供や政治的な支援を要請している。そのほかの指導者には香港大学の戴耀廷(ベニー・タイ)副教授、陳日君(ジョセフ・ゼン)、黎智英(ジミー・ライ)が含まれ、余若薇(オードリー・ユー)や陳方安生(アンソン・チャン)も深く関与していた。黎智英はネオコンのポール・ウォルフォウィッツと親しいとも言われている。NEDはCIAの工作資金を流すための組織だ。

 中国政府が新自由主義路線を修正しようとしていた1989年に学生による抗議活動があった。その背景として同年1月にアメリカ大統領となったジョージ・H・W・ブッシュの存在を忘れることはできない。

 この人物はジェラルド・フォード政権の時代、1976年から77年にかけてCIA長官を務めている。同政権のデタント派追放の一環でウィリアム・コルビーがCIA長官を解任されたことにともなうものだ。

 当時、ブッシュを情報活動の素人だとする人が少なくなかったが、実際はエール大学時代にCIAからリクルートされていた可能性が高い。その辺の事情は本ブログでも説明した。

 ブッシュが親しくしていたCIA高官のジェームズ・リリーもエール大学の出身。そのリリーをブッシュは1989年4月に中国駐在大使に据える。

 ちなみに、その前任大使であるウィンストン・ロードもエール大学の出身で、3人とも学生の秘密結社スカル・アンド・ボーンズのメンバーだったと言われている。

 リリーが大使に就任する5日前に胡耀邦が死亡、それを切っ掛けにして天安門広場で大規模な抗議活動が始まる。その活動には投機家のジョージ・ソロスから中国改革開放基金などを通して資金が流れ込み、リリーをはじめとするCIA人脈が関係していたことがわかっている。

 そうした活動の指導グループには方励之、柴玲、吾爾開希などが含まれていたが、こうした人びとは抗議活動が沈静化した後、イエローバード作戦(黄雀行動)と呼ばれる逃走ルートを使って国外へ脱出している。

 その際、中継地になったのが香港。そこからフランスを経由してアメリカへ逃れた。このルートを運営していたのはアメリカのCIAとイギリスのSIS(通称MI6)だ。1989年の抗議活動から今回の香港での活動まで、その主体は基本的に変化していない。

 今回の抗議活動で隠れた形になっているが、アヘン戦争の象徴的な存在でもあるHSBC(香港上海銀行)のCEOだったジョン・フリントが解任され、約4000名が解雇されるという。理由は不明である。

 香港の混乱の背景には中国と米英の対立があるわけだが、アメリカは中国に対して経済戦争を仕掛けてきた。それに対して中国はアメリカ産農産物の輸入規制を打ち出し、アメリカは通貨戦争を始めた。

 そのアメリカでイスラエルのモサドやアメリカのFBIと関係していると伝えられているジェフリー・エプシュタインが逮捕された。小児性愛の有力者に子どもを提供していたと言われ、その様子を録音、録画して脅しの材料に使っていたと考えられている。

 エプシュタインは10年ほど前にも摘発されているが、そうした事情からその時の判決は「寛大」なものだった。その時に地方検事として事件を担当したアレキサンダー・アコスタによると、​エプシュタインは「情報機関に所属している」ので放っておけと言われた​という。

 このエプシュタインの経歴を調べていくと、FBI長官を長く務めたJ・エドガー・フーバーに近く、レッド・パージで重要な役割を演じ、ドナルド・トランプの顧問弁護士を務めたロイ・コーン、さらに禁酒法時代に大儲けした大手酒造業者のルイス・ローゼンスティールなどの名前が出てくる。

 つまり、通常ならエプシュタインの事件はもみ消されるか有耶無耶にされる。エスタブリッシュメントを揺るがすことになりかねないからだ。そのエプシュタインが逮捕され、厳罰に処される可能性が出てきたのはなぜか?

 アメリカと中露との対立だけでなく、アメリカ支配層の内部での対立が強まっている可能性がある。







最終更新日  2019.08.06 13:38:00



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