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《櫻井ジャーナル》

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2019.08.17
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 ジブラルタル自治政府は拿捕していたイランの運行するタンカー「グレイス 1」の拘束を解いた。ジブラルタルは独自に選挙を行っているものの、イギリス領。首相はイギリス国王の代理人である総督が任命している。

 拿捕はイギリス政府の意向で、船を制圧したのはイギリスの海兵隊だが、その拿捕をイギリス政府に要請、あるいは命令したのはアメリカの司法省だった。アメリカ政府は「グレイス 1」を解放しないように圧力をかけていたが、それを無視したわけだ。

 このタンカー拿捕に合理的な理由はなく、海賊行為と言われても仕方がない。イランの報復を誘発し、それを口実にしてイランへの批判を展開、攻撃する理由にしようとしたとも見られている。

 本ブログでは何度か指摘したように、アメリカ軍の幹部はイランへの軍事侵攻を嫌がっている。大義がなく、軍事的にイランの制圧は無理だということだ。アメリカ主導軍がイラクを先制攻撃する前にも統合参謀本部内では反対の超えた強かったが、イランを攻撃する困難さはイラクの比でない。

 ただ、アメリカ軍の内部にも侵略に前向きの勢力も存在している。例えば中央軍や特殊作戦軍で、そうした対立を象徴する出来事が6月にあった。その月の17日と18日にヘンリー・キッシンジャーが国防総省を訪問したのに対し、17日には好戦派のマイク・ポンペオがフロリダのマクディル空軍基地で中央軍や特殊作戦軍の人間と会っているのだ。

 「グレイス 1」が拿捕された後、ホルムズ海峡ではスコットランドのノーザン・マリーンが運行するタンカー、「ステナ・インペロ」がIRGC(イラン革命防衛隊)に拿捕された。国際的な海事規則に違反したことが理由だとしている。

 アメリカ政府はホルムズ海峡を支配するため、各国に軍艦を護衛のために派遣するよう求めてきた。対イラン戦争へ引きずり込もうということだろうが、同調しているのはイギリスくらいだ。そのイギリスが今回、アメリカ政府の意向に逆らって拘束していたタンカーを解放した。

 口先の脅しが通用しなくなったことから行動に移しているのだが、それによってアメリカの支配力の低下が明らかになっている。







最終更新日  2019.08.17 13:23:48

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