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《櫻井ジャーナル》

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2019.08.24
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 中東全域でアメリカの影響力が低下しつつある。イエメンもその流れに飲み込まれたようだ。イエメンを制圧するためにサウジアラビアが軍事介入しているが、ここにきてフーシ派はサウジアラビアの油田違いを攻撃できるドローン(無人機)やミサイルを開発、サウジアラビアは事実上、敗北したと見られている。

 イエメンでアリ・アブドゥラ・サレーハ政権とフーシ派が軍事衝突したのは2004年。その前年にアメリカ主導軍がイラクを先制攻撃しているが、それに抗議するためにフーシ派はモスクで反アメリカ、反イスラエルを唱和、政府がそうした行為を弾圧し、首都のサヌアで800名程度を逮捕する。この弾圧が切っ掛けで戦闘が始まった。

 2009年には「アラビア半島のアル・カイダ(AQAP)」が創設されている。その年、サウジアラビアはイエメンに空軍と特殊部隊を派遣したと伝えられている。

 本ブログで繰り返し書いてきたように、アル・カイダはCIAに雇われ、訓練を受けた戦闘員のコンピュータ・ファイル。戦闘員の中心はカルト色の濃いサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)や歴史的にイギリスとの関係が深いムスリム同胞団。CIAだけでなく、サウジアラビアやイスラエルの情報機関も深く関係している。

 ​調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年にニューヨーカー誌に書いた記事​によると、その時点までにジョージ・W・ブッシュ政権はシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラを最大の敵だと定め、スンニ派の過激派と手を組むことにして秘密工作を始めようとしていた。そのターゲットにイエメンが加えられたと言えるかもしれない。

 2011年にサレーハ大統領は辞任、副大統領だったアブド・ラッボ・マンスール・アル・ハディが翌年の2月から新大統領を務めることになる。任期は2年なので2104年2月までだが、ハディはイエメンに権力の基盤がなく、辞任後のサレーハを脅かすことはないだろうという読みがあったと言われている。実際、真の意味のハディ派は存在せず、ハディ自身はさっさとサウジアラビアへ逃走した。

 そしてモハマド・ビン・サルマンがサウジアラビアの国防大臣に就任した2015年、同国は100機におよぶ戦闘機、15万名の兵士、さらに海軍の部隊を派遣(国境を越えているかどうか不明)。攻撃にはアラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、クウェートなどの国も参加し、アメリカも物資や情報の面で支援したようだ。

 イエメンへの軍事介入はサウジアラビアを疲弊させるという声もあったが、ビン・サルマンが2017年から皇太子になったこともあり、戦争の泥沼にはまり込んでいった。

 サウジアラビアと同盟関係にあるイスラエルは先月下旬にイラクへ戦闘機を派遣、同国で空爆を実施したと伝えられているが、イエメンでも爆撃を行うかもしれない。







最終更新日  2019.08.24 21:09:37



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