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《櫻井ジャーナル》

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2020.03.07
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 アメリカは大統領選挙の最中にある。2016年の選挙でもそうだったが、この国の支配層にとってバーニー・サンダースをいかに排除するかが大きな問題になっている。トゥルシ・ガバードも嫌われているが、彼女はそれほど支持率が高くないので、人びとに知られないようにしていれば問題にならない。メディアから無視されてきたのはそのためだ。ロシアゲートなる「フェイクニュース」もサンダース潰しの一環だ。今回の選挙でもサンダースの存在は支配層にとって目障りだろう。

 すでに忘れてしまった人もいるだろうが、昨年(2019)年7月に逮捕され、拘留中の同年8月に房の中で死亡たジェフリー・エプスタインという人物がいる。この人物は今年の大統領選挙に少なからぬ影響を及ぼしているはずだ。

 エプスタインの妻はギスレイン・マクスウェル、その父親はイギリスのミラー・グループを率いていたロバート・マクスウェル。ロバートは生前、イギリスやイスラエルの情報機関と関係していると言われていたが、イスラエル軍の情報機関ERDに所属、イツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めた経験のあるアリ・ベンメナシェによると、3名ともイスラエル軍の情報機関、つまりAMAMに所属していた。

 ジェフリーとギスレインが知り合ったのは1990年代の前半だとされているが、アリ・ベンメナシェによると、ふたりは1980年代の後半から軍の情報機関に所属、知り合いだったとしている。(Zev Shalev, “Blackmailing America,” Narativ, Septemner 26, 2019)

 ジェフリーとギスレインは未成年の女性などをアメリカをはじめとする世界の有力者に提供する一方、全ての行為を盗撮し、それを利用して有力者たちをコントロールしてきたと言われている。情報機関による美人局、ハニートラップだ。

 ジェフリーの事件ではビル・クリントン、ドナルド・トランプ、アンドリュー王子、ウディ・アレン、ケビン・スペイシー、クリス・タッカーを含む名前が表面化しているが、大多数の「顧客」の名前は伏せられたままだ。そうした顧客の名前と連絡先が記載された手帳を2009年に持ち出し、5万ドルで売ろうとした人物がいる。その手帳のコピーが一部に流れ、話題になった。

 その4年前、ある女性がフロリダの警察を訪れ、14歳になる義理の娘がエプスタインの自宅で猥褻な行為をされたと訴えている。捜査の過程でエプスタインが有力者へ少女を提供、その行為を秘密裏に録音、撮影して恐喝の材料に使っていたことが浮かび上がり、有罪になるのだが、軽い刑罰ですんだ。刑務所へは入っていない。

 その時に事件を担当した地方検事はトランプ政権で労働長官を務め、昨年7月に辞任したアレキサンダー・アコスタ。​エプスタインは情報機関に所属しているので手を出すなと言われた​という。

 エプスタインは情報機関の仕事をする前、有名人の子弟が通う予科学校のドルトン・スクールで数学や物理を教えていた。大学を中退していたのだが、その学校の校長に雇われたのだ。

 その校長とはドナルド・バー。ウィリアム・バー司法長官の父親だ。ウィリアムはCIA出身でジョージ・H・W・ブッシュの部下、ドナルドはCIAの前身であるOSSに所属していた。

 エプスタインは1976年に学校を解雇され、大手投資会社のベア・スターンズで働き始める。教え子の中に同社の会長だったアラン・グリーンバーグの子どもが通っていた縁だという。そこで顧客だったシーグラムのエドガー・ブロンフマンと知り合う。ブロンフマンはイスラエルの情報機関と深い関係にあった。

 エドガーの父親、サミュエル・ブロンフマンは密造酒を売る傍ら、スキャンダルを使って有力者を脅すということをしていたと言われている人物。サミュエルの密造酒仲間で仲が良かったというルイス・ローゼンスティールも同じことをしていたとされている。

 そのローゼンスティールと親子のようだったと言われている人物がロイ・コーン。赤狩りの時代にはジョセフ・マッカーシーの法律顧問を務めていた。マッカーシーはFBIに君臨していたJ・エドガー・フーバーの手先として活動していた。フーバーが長期にわたってFBI長官を務められたのは、有力者のスキャンダルを握っていたからだと言われている。

 コーンは犯罪組織のガンビーノ・ファミリーのメンバー何人かの法律顧問でもあり、そのひとりがジョン・ゴッチだった。その後、コーンはトランプの法律顧問になる。

 アメリカという国を動かしているのは買収と脅迫であり、支配システムの中で選挙は民主主義を装うためのフェスティバルにすぎないと言えるだろう。右派、中道、左派、リベラル、保守といったタグをメディアはつけるが、それは支配層が庶民に信じさせたいイメージにすぎない。心理を操るための手法。買収と脅迫の網に絡め取られていない人物が選挙で人気を集めるとフェスティバルではなくなってしまうので、支配層はそういう人物を排除するため、あらゆる手段を使ってきた。







最終更新日  2020.03.07 18:19:30



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