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《櫻井ジャーナル》

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2020.05.16
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 ロシアとの関係修復を訴えてトランプが当選したわけだが、それに対してオバマ政権はロシアとの関係を悪化させるため、任期を終える直前の2016年12月にニューヨークとメリーランドにあったロシア外務省の施設を閉鎖し、35名のロシア外交官に対して72時間以内に出国するように命じた。そのうらでロシアとの関係修復を始めようとしていたのがフリンだ。

 民主党、有力メディア、CIA、FBI、司法省などからの圧力でフリンは2017年2月13日に解任され、でっち上げ事件で起訴されることになった。その起訴をお取り下げると司法省は決断したが、裁判官は抵抗している。

 フリンの後任補佐官はH・R・マクマスター中将。デビッド・ペトレイアス大将の子分として有名だが、そのペトレイアスは中央軍司令官、ISAF司令官兼アフガニスタン駐留アメリカ軍司令官、CIA長官を歴任した人物で、リチャード・チェイニー元副大統領やヒラリー・クリントン元国務長官に近い。

 フリンが追放され、2018年3月には国務長官だったレックス・ティラーソンが解任され、外交や安全保障はマイク・ペンス、マイク・ポンペオ、ジョン・ボルトンが仕切るようになる。

 いずれもシオニストだが、そのうち副大統領のペンスとCIA長官から国務長官になったポンペオはキリスト教系カルトの信者。ペンスは副大統領に就任する前からロシアを罵倒していた人物で、選挙ではテッド・クルズを応援していた。

 フリンが解任された直後の2017年3月14日にウィキリークスはツイッターで​マイケル・ペンス副大統領を大統領にする計画が推進中​だとする話がペンスの周辺から流れていると書いていた。フランクリン・ルーズベルトが急死してハリー・トルーマン、ジョン・F・ケネディが暗殺されてリンドン・ジョンソン、リチャード・ニクソンがスキャンダルで失脚してジェラルド・フォードという例がある。トランプは排除されなかったものの、少なくとも国際関係はペンスとポンペオが動かしている。

 フリンが反撃を開始した場合、トランプ政権はムスリム同胞団やサラフィ主義者との関係を切り、ロシアとの関係を修復しようとするかもしれない。

 アメリカではどの勢力もシオニストと手を組んでいるが、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプでは違いがある。クリントンを担いでいたネオコンはジョージ・ソロスを含むロスチャイルド系システムを背景にしているが、トランプの人脈を見ると、イランに核兵器を落とせと公言しているカジノ経営者のシェルドン・アデルソン、父親がウラジミール・ジャボチンスキーの秘書だったベンヤミン・ネタニヤフ、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子などだ。

 フリンは2016年に『戦いの場』という本を出しているが、共著者のマイケル・リディーンはイスラエルと緊密な関係にある人物。リディーンはJINSA(国家安全保障問題ユダヤ研究所)の設立者として知られているほか、イタリアの情報機関でも活動していた。CSIS(戦略国際問題研究所)も活動の拠点としていた。

 アメリカとイスラエルの情報機関に関係していた人びとが1979年7月にエルサレムで「国際テロリズム」に関する会議を開いているが、この会議にリディーンも出席していた。

 会議の主催者はイスラエルのヨナサン研究所。ヨナサンは1976年7月にウガンダのエンテベ空港を襲撃したイスラエルの特殊部隊を指揮していた人物で、その時に戦死している。ベンヤミン・ネタニアフの兄にあたる人物だ。

 フリンがリディーンと考え方が同じなら、ネタニヤフにも近い可能性が高く、イランと友好的な関係を結ぼうとはせず、シリアの破壊と殺戮を続けることになるだろうが、そうなるとロシアとの関係は決定的に悪くなる。フリンがどう動くのかわからないが、国際情勢の鍵を握る人物になることは間違いないだろう。(おわり)







最終更新日  2020.05.16 07:00:07



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