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ミネソタ州のミネアポリスで5月25日にジョージ・フロイドという男性が死亡した。この事件で警官が起訴され、裁判になっているのだが、警官の弁護士が事件について弁護側の見方を明らかにしようとしたところ、担当裁判官は7月9日、関係者に対して箝口令を敷いた。事件に関する情報を外部へ漏らすなということだ。 事件はフロイドがあるマーケットで買い物をしたところから始まる。その際に彼から渡された20ドル紙幣を店員は偽札だと判断、警察に通報し、駆けつけた警官のうちデレク・ショウベンは取り押さえる際、地面に横たわるフロイドの首を膝で押さえつけた。 検視官は地面に押さえつけられたことによる心肺停止が死因で、殺人だとしているが、フロイドには動脈硬化と高血圧の持病があり、フェンタニル(麻薬性鎮静薬)とメタンフェタミン(覚醒剤)が検出されている。 通報した店員はフロイドが泥酔していたと伝えていたが、こうした薬物の影響だったのかもしれない。フェンタニルは致死量の3倍だったという報道もあり、これが事実なら、本人が自分の意思で薬物を使ったのかどうかも問題になる。 これも本ブログですでに書いたことだが、ショウベンは週末、エル・ヌエボ・ロデオというナイトクラブで警備の仕事をしていた。フロイドはコンガ・ラテン・ビストロという店で警備の仕事をしていたが、彼も時折エル・ヌエボ・ロデオでも働いていた。ふたりは同じ職場で同じ仕事をする仲だったのだ。 フロイドが死亡した後、アメリカでは「人種差別事件」だとして抗議活動が始まり、暴動へ発展している。こうした混乱を利用して民主党はドナルド・トランプ政権を揺さぶろうとしているようだが、事件には奇妙な点がある。 そうした点がなくても人びとが熱狂している時にこそ冷静に判断しなければならないのだが、アメリカが世界各地で行っている侵略、破壊、殺戮、略奪に沈黙している人びとが「人種差別反対」を叫んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.11 00:00:06
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