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《櫻井ジャーナル》

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2020.10.04
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 ドナルド・トランプ米大統領がSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)の検査で「陽性」になったと騒いでいる人びとがいる。この検査結果によって、「コロナの危険は少ない」とするトランプの「主張の誤謬を証明」したわけではない。その理由は本ブログで繰り返し書いてきた。

 まず、検査に問題がある。トランプの検査でもPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応)が利用されているようだが、これは検体内のウイルスのゲノムの破片を検出しているだけ。ウイルスの残骸があっても陽性になってしまう。ウイルスそのものを見つけているわけではないのだ。風邪の原因であるベータ・コロナウイルスでも陽性になる可能性がある。

 しかし、PCR検査を開発し、1993年にノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスはこの手法をウイルスの検査に使ってはならないと繰り返していた。SARS-CoV-2の検査でPCR検査を使っている状況を知れば批判しただろうが、マリスは昨年8月7日に肺炎で死亡している。74歳だった。

 こうしたことは以前から知られていて、​PCRを含む簡易検査で感染しているかどうかを判断しようとすると、実際には爆発的な感染などしていないにもかかわらずパンデミックを宣言することになりかねない​とアメリカの有力メディア、ニューヨーク・タイムズ紙でさえ警告していた。

 トランプは症状が出ていないようだ。その後、症状が出て入院したと伝えられているが、人間の免疫システムはSARS-CoV-2に対して機能していることは確か。ウイルスが体内に入っても発病しないケースが少なくない。感染しても7割から8割は症状が出ないか軽く済むことは公的な機関も認めている。

 アメリカ政府の伝染病対策を指揮しているNIAID(国立アレルギー感染症研究所)のアンソニー・ファウチ所長でさえ、ほかの2名の研究者と共同で2月28日、​ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンでCOVID-19の致死率は1%未満、つまり季節性インフルエンザ並みかもしれないと発表​している。

 COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)に人びとが怯える切っ掛けを作ったのは3月11日のWHO(世界保健機関)によるパンデミック宣言だが、その8日後にイギリス政府はCOVID-19をHCID(重大感染症)から外した。エボラ出血熱のようなウイルス性出血熱、ペスト、天然痘といった病気とは違うということだ。

 COVID-19に対する恐怖を煽るため、有名人の死も利用されたが、どの国でも死亡した人の大半が高齢者。イタリアの場合、死亡した感染者の平均年齢は81歳を上回り、90%は70歳以上だったが、これはどの国でも言えるようだ。

 こうした年齢とも関係があるが、死亡した感染者の大半は心臓病、高血圧、脳卒中、糖尿病、悪性腫瘍(癌)、肝臓や腎臓の病気を複数抱えていた。感染が死を早めた可能性はあるのだが、COVID-19を死因だと言えないケースが少なくない。ところがSARS-CoV-2に感染していると、死因に関係なく「新型コロナウイルスの患者が死亡した」と報道されてきた。

 アメリカでは危機を演出するため、カネの力が利用されたことは本ブログでも紹介した。この実態を早い段階で指摘したのはアメリカ上院のスコット・ジャンセン議員。4月8日にFoxニュースの番組へ出て、病院では死人が出ると検査をしないまま、死亡診断書にCOVID-19と書き込んでいると話している。COVID-19へ感染していた場合、病院が受け取れる金額が多くなるからだ。人工呼吸器をつけるとその額は3倍になるため、器具が不適切な使われ方をして患者の病状を悪化させたり、病気を広めたしているとも言われている。

 こうした状況になっていることは医療の現場からも告発されている。検査態勢が整っていない病院では検査せずに死因をCOVID-19と書き込んでいるという。その方が経営的には良いからだ。同じ理由で人工呼吸器をつけようとする。脳梗塞で倒れたような人を迅速に入院させるため、COVID-19に感染していることにすることもあるという話も伝えられていた。(例えば​ココ​や​ココ​)

 COVID-19への恐怖を利用してロックダウン(監禁政策)を行った国が少なくない。人びとの行動は制限され、監視され、経済活動は麻痺して倒産、失業者、ホームレスが増えていると伝えられている。フラストレーションの高まりで、飲酒や喫煙へ逃げ込むという社会問題も引き起こしている。

 過去の例を見ると、経済活動が麻痺すると犯罪者や売春婦が増える。「食うため」にはそうしたことをせざるをえなくなるのだ。ソ連が消滅した後、欧米巨大資本の傀儡であるボリス・エリツィンが大統領だった時代のロシアはそうした状態だった。

 こうした収容所化政策をヨーロッパでは大半の国が採用したが、スウェーデンは例外的に実行していない。そのスウェーデンにおける死亡者数はヨーロッパの中で高いとは言えず、4月中旬から大きく減少して沈静化したように見える。






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最終更新日  2020.10.04 23:26:04



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