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《櫻井ジャーナル》

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2020.12.16
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 今年のアメリカ大統領選挙で激戦州のひとつだったミシガン州の裁判所がドミニオンの投票システムを調査させたところ、​投票数を誤魔化して選挙結果に影響を与えるエラーが意図的に組み込まれているという報告​が提出された。




 ドミニオンはカナダのトロントとアメリカのデンバーに本社があるのだが、​カナダのオフィスはタイズ財団というソロス系NGOと同じビルにあった​と伝えられている。

 前にも書いたことだが、この会社はイギリスを拠点とするSGOスマートマティックという投票システムの会社と協力関係にあり、その会長を務めているのはマーク・マロック・ブラウン。この人物は世界銀行の元副頭取で、ソロス系のオープン・ソサエティ財団やクワンタム基金の役員を務めてきたが、今年の12月にオープン・ソサエティ財団の理事長に就任、ソロスの後継者だと見られている。またスマートマティックのアメリカにおける責任者、ピーター・ネッフェンジャーはバイデンの移行チームに入っていると言われている。ドミニオンとスマートマティックはライバル企業であり、関係はないとする主張もあるが、両者にはソロスという共通項があるわけで、無関係だとは言えない。

 アメリカの大統領選挙の投票で不正行為が問題になったのは今回に限らない。例えば、2000年の大統領選挙ではバタフライ型投票用紙が問題の一因になって混乱、出口調査と公式発表との差が大きかったことも疑惑を呼んだ。

 この選挙ではネオコン/シオニストに担がれた共和党のジョージ・W・ブッシュと民主党のアル・ゴアが争っていたが、ゴアへの投票を減らすために怪しげなブラック・リストや正体不明の「選挙監視員」による投票妨害があり、正当な選挙権を行使できなかった市民が少なからずいたと報告されている。集計の過程でゴアの得票が減っていると指摘する報道もあった。

 しかし、この選挙で最大の闇と呼べる出来事はジョン・F・ケネディ・ジュニア、つまり第35代大統領の息子の死だろう。選挙前の世論調査によると、ブッシュやゴアよりケネディ・ジュニアの人気が高かった。

 もしケネディ・ジュニアが立候補した場合、民主党と共和党以外の候補者が大統領になる可能性もあった。強大な資本に支配された2大政党による独裁というシステムが揺らぐことも考えられていたのだが、そうした支配階級の懸念を払拭する出来事が1999年7月16日に起こる。ケネディ・ジュニアを乗せた小型機、パイパー・サラトガが墜落し、本人と妻、その妻の姉が死亡したのだ。自動操縦で飛んでいたはずの地点での墜落だった。

 この飛行機にはボイス・レコーダーが搭載され、音声に反応して直前の5分間を記録する仕掛けになっていたが、何も記録されていない。緊急時に位置を通報するためのELTという装置も搭載していたのだが、墜落から発見までに5日間を要している。

 オハイオ州でコンピュータ・システムを使った投票操作が裁判になった際、その実態を知る立場にあり、証言が予定されていたマイク・コネルは2008年12月19日、自身が乗ったパイパー・サラトガが墜落して死亡している。生前、コネルはカール・ローブから脅されているとして保護を求めていた。

 アメリカの選挙制度で最大の問題は多額の資金が必要だということにある。この国は金権国家だと言える。必然的に富豪が政治を動かすことになるのだが、イスラエル・ロビーの存在も忘れてはならない。イスラエルは一種の濾過装置で、アメリカの公的な資金だけでなく、強大な私的権力からも資金が流れ込み、そこからアメリカの政治家の懐へ渡っている。

 金権をアメリカの司法は容認している。例えば、2010年1月にアメリカの最高裁は非営利団体だけでなく、営利団体や労働組合による政治的な支出を規制してはならないとしている。つまり、「スーパーPAC(政治活動委員会)」を利用すれば無制限に資金を集め、使えるということになった。

 この判決はジミー・カーター元米大統領でさえ批判している。「​政治システムにおいてアメリカを偉大な国にしていた本質を壊した​」というのだ。政治家の買収を容認したと言われても仕方がないだろう。

 アメリカの選挙は富豪でもある支配階級の意思が強く反映される。この国の情報機関が民主的に選ばれた政権をあらゆる手段、例えば買収、暗殺、クーデター、軍事侵略などで潰してきたのは、アメリカの富豪にとって民主主義が目障りだからだ。






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最終更新日  2020.12.16 03:29:06



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