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《櫻井ジャーナル》

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2021.04.30
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 ウクライナの現体制は2014年2月にネオ・ナチを中心とする武装集団によるクーデターで始まった。そのクーデターを背後から操っていたのがアメリカのバラク・オバマ政権である。

 そのウクライナでは現在もネオ・ナチの影響力は大きいが、4月28日にはガリツィア出身者で編成されたナチ親衛隊、​第14SS武装擲弾兵師団を称える行進​があった。参加者や約250名だったという。参加者が多いとは言えないが、ナチ親衛隊を称える行為が受け入れられているということは無視できないだろう。

 そのオバマ政権の副大統領を務めていたジョー・バイデンが大統領になった後、3月10日にNATO加盟国の軍艦がオデッサへ入港、同じ頃にキエフ政府は大規模なウクライナ軍の部隊をウクライナ東部のドンバス(ドネツクやルガンスク)やクリミアの近くへ移動させている。

 3月14日には少なくとも2機のC-17A輸送機がトルコからウクライナへ空輸、トルコ軍兵士150名もウクライナへ入った。4月10日にゼレンスキーはトルコを訪れてレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談、その直後にトルコの情報機関は「ジハード傭兵」を集め始めた。

 4月に入るとアメリカ空軍は1週間の間に少なくとも3度、物資を空輸していると伝えられ、4月5日にはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はカタールを訪問、そのカタールの空軍は5機の輸送機を使い、トルコを経由でウクライナへ物資を運んでいるという。

 4月6日と7日にはNATO軍事委員会委員長のスチュアート・ピーチ英空軍大将がウクライナを訪問、9日にアメリカは「モントルー条約」に従い、トルコ政府へ自国の軍艦2隻が4月14日か15日に地中海から黒海へ入り、5月4日か5日まで留まるとると通告した。

 その前にアメリカの軍艦2隻が4月14日か15日に地中海から黒海へ入り、5月4日か5日まで留まると通告されていたが、ロシアの反発が強いため、米艦船の黒海入りはキャンセルされた。

 ロシアの国防大臣はアメリカ/NATO軍がロシアトの国境沿いに4万人の部隊を配置していると指摘、それに対抗してロシア軍は2方面軍と3空挺師団を西側の国境近くへ移動させたと説明。またロシアの黒海艦隊に所属する艦船20隻以上が空軍や防空軍と共同で軍事演習を実施している。アメリカ/NATO軍が何らかの軍事的な行動を起こした場合、ロシア軍は迅速に動けることを示したのだろう。

 4月13日にロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣はアメリカ政府に対し、クリミアや黒海のロシア領側へ近づかない方が身のためだと警告、その日にバイデンはウラジミル・プーチン露大統領と電話で会談している。

 ロシアとの対決姿勢を見せたウォロディミル・ゼレンスキー政権は国内にネオ・ナチ勢力が存在していることもあり、軌道修正は困難。厳しい状況の中にいる。友好的だったロシアから離れたトルコのエルドアン政権も同じだ。






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最終更新日  2021.04.30 14:48:12



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