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《櫻井ジャーナル》

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2021.10.25
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 ロシアと中国の艦隊が10月18日に津軽海峡を通過、そこから南下して23日に大隅海峡を通過して東シナ海へ入ったと伝えられている。10月14日から17日にかけてロシアと中国は合同で軍事演習を実施していた。台湾海峡を含め、アメリカが東シナ海や南シナ海で繰り返している示威行動に対するひとつの回答だろう。

 ジョー・バイデンは今年1月、大統領に就任した。それ以来、ロシアや中国を恫喝しているが、両国が屈する様子は見られない。アメリカ軍は​10月2日と3日に南シナ海でイギリス、オランダ、カナダ、ニュージーランド、そして日本を率いて艦隊演習を実施​、その演習に参加したアメリカの駆逐艦「チャフィー」は10月15日にロシアの国境へ接近、領海侵犯を阻止しようとするロシアの駆逐艦(大型対潜艦)と60メートル以内まで接近する事態になったと伝えられている。チャフィーはロシアと中国が14日から艦隊演習を行っていた海域へ向かっていた。

 バイデン大統領は自身が副大統領を務めたバラク・オバマ政権の政策を踏襲、ロシアとの関係を悪化させてきた。3月には黒海へアメリカや従属国の戦艦を入れ、ABCニュースの番組でウラジミル・プーチン露大統領を「人殺し」だと表現している。

 ウラジミル・プーチン大統領はロシアに噛みつこうとする外国勢力の歯をへし折ると警告、セルゲイ・ショイグ国防大臣は5月31日、ロシア西部地域の軍事的な緊張に対処するため、新たに20戦闘単位を組織すると発表した。経済面ではアメリカが基軸通貨であるドルを発行する権利を使い、他国を攻撃しているとプーチンは非難、ロシア政府はドル離れをさらに進める意思を示している。

 また、中国の外交責任者、楊潔篪中央外事活動委員会弁公室主任と王毅外交部長をアラスカのアンカレッジへ呼び出し、アントニー・ブリンケン国務長官やジェイク・サリバン国家安全保障補佐官が恫喝したが、反撃にあっている。

 黒海で6月28日からアメリカ主導軍は軍事演習「シー・ブリーズ」を実施する。兵員は4000人が参加、艦船は40隻、航空機は30機に達するという。この演習には日本も参加している。シー・ブリーズが始まった日にロシアと中国は「中露善隣友好協力条約」の自動延長を発表した。

 シー・ブリーズに参加するために黒海へ入っていたイギリス海軍の駆逐艦「ディフェンダー」は6月23日にオデッサを出港した後、ロシアの領海を侵犯してクリミアのセバストポリへ接近している。それに対してロシアの警備艇は警告のために発砲、それでも進路を変えなかったことからSu-24戦術爆撃機が4発のOFAB-250爆弾を艦船の前方に投下した。その直後にディフェンダーは領海の外へ出る。実戦用の爆弾投下は想定外だったと見られている。

 7月にはアメリカのインド・太平洋軍が「パシフィック・アイアン」を実施、8月に行った「LSGE21(2021年大規模演習)」には自衛隊も合流した。

 10月2日と3日にはイギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス」を中心とする​6カ国の艦船が南シナ海で軍事演習​を実施、この演習に参加したチャフィーがロシアを挑発することになった。3日には​四国沖で海上自衛隊の「いずも」の飛行甲板でアメリカ海兵隊のF-35 BライトニングII型戦闘機の離発着訓練​が行われている。

 西太平洋で軍事的な示威行動を活発化させたバイデン政権は10月11日にビクトリア・ヌランド米国務次官をモスクワへ派遣するが、ロシア政府の対応は冷淡なものだったという。ヌランドがロシアを訪問する直前、NATOがロシアの外交団員8名を追放、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は10月18日に対抗措置を発表した。11月からNATOへの派遣団は活動を停止、モスクワにあるNATOの軍事連絡事務所を閉鎖、それ以降、ロシアはNATOとベルギーにロシア大使館を通じて接触するとしている。

 ロシアも中国もアメリカは話の通じる相手でないと見切りをつけたのだろう。アメリカに従属している日本は、ロシアや中国が厳しい対応をしてきても驚いてはならない。ジョセイフ・ナイが「東アジア戦略報告(ナイ・レポート)」を1995年2月発表、それを受け入れて以来、日本はアメリカの戦争マシーンに組み込まれたわけで、老いた手負いの猛獣、アメリカと運命をともにすることになる。







最終更新日  2021.10.25 01:27:33



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