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《櫻井ジャーナル》

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2022.02.20
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 2月15日にはクリミアを含むロシア南部で演習していた部隊が所属基地へ戻り始めたと伝えられた。ジョー・バイデン政権になってからアメリカ/NATOはロシアに対する軍事的な圧力を強め、ウクライナを軍事的な支配地にしようとしているが、それに対する警告の意味もあった。

 そのウクライナで大統領を務めるボロディミル・ゼレンスキーは軍事的な緊張を煽っているのは西側だとしている。例えば1月下旬、​ロシアの侵略が差し迫っているという間違った警告はウクライナの経済を危険な状態にする​とゼレンスキーは記者に語り、その直後、ウクライナの内務大臣は暴動を計画した人びとを逮捕したと発表している。また2月12日には​「ロシアが2月16日から侵略してくる」という情報を教えてほしい​と記者にゼレンスキー大統領は言っている。

 攻撃予定日と言われた16日を前にロシア軍は撤退を始めたことになるが、バイデン政権は根拠を示さず、撤退開始情報を否定。そしてドンバス(ドネツクやルガンスク)で2月17日頃からミサイル攻撃が激しくなり、住民がロシアへ避難していると伝えられている。ロシア軍の撤退に「弱さ」を感じての攻撃と推測する人もいる。









 そうした中、2月18日にウクライナ国家安全保障国防会議の議長を務めるオレクシー・ダニロフは「ドンバス解放」の命令は出ていないと発言、​オレクシー・レズニコフ国防相はロシアと大規模な軍事衝突に発展する可能性は小さいと語った​。

 ゼレンスキーとしてはウクライナをこれ以上西側に破壊されたくないと考えているのだろうが、バイデン政権は発足以来、ウクライナで軍事的な緊張を高めてきた。

 例えば、2021年3月10日にNATO加盟国の軍艦がオデッサへ入港、同じ頃にキエフ政府は大規模なウクライナ軍の部隊をウクライナ東部のドンバス(ドネツクやルガンスク)やクリミアの近くへ移動させている。

 3月14日には少なくとも2機のC-17A輸送機がトルコからウクライナへ空輸、トルコ軍兵士150名もウクライナへ入った。4月10日にゼレンスキーはトルコを訪れてレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談、その直後にトルコの情報機関は「ジハード傭兵」を集め始めた。

 4月に入るとアメリカ空軍は1週間の間に少なくとも3度、物資を空輸していると伝えられ、4月5日にゼレンスキー大統領はカタールを訪問、そのカタールの空軍は5機の輸送機を使い、トルコを経由でウクライナへ物資を運んでいるという。

 4月6日と7日にはNATO軍事委員会委員長のスチュアート・ピーチ英空軍大将がウクライナを訪問、9日にアメリカは「モントルー条約」に従い、トルコ政府へ自国の軍艦2隻が4月14日か15日に地中海から黒海へ入り、5月4日か5日まで留まるとると通告した。

 その前にアメリカの軍艦2隻が4月14日か15日に地中海から黒海へ入り、5月4日か5日まで留まると通告されていたが、ロシアの反発が強いため、アメリカ艦船の黒海入りはキャンセルされた。

 ロシアの国防大臣はアメリカ/NATO軍がロシアとの国境沿いに4万人の部隊を配置していると指摘、それに対抗してロシア軍は2方面軍と3空挺師団を西側の国境近くへ移動させたと説明。またロシアの黒海艦隊に所属する艦船20隻以上が空軍や防空軍と共同で軍事演習を実施している。

 こうしたロシア側の迅速な動きは想定外だったのか、その後、アメリカ政府は「ロシアがウクライナへ軍事侵攻する」と主張し始め、その一方でウクライナの現政権は部隊をドンバスの近くへ移動させて軍事的な圧力を強める。同時にアメリカは黒海へ艦隊を入れて軍事演習を実施してロシアを挑発してきた。

 そうした中、ウクライナの国防大臣が辞意を表明し、その一方でネオ・ナチ「右派セクター」を率いるドミトロ・ヤロシュが参謀長の顧問に就任したと伝えられている。

 12月に入るとアメリカの偵察機が黒海の上空を何度も飛行、民間航空機の飛行ルートを横切るなど脅しを繰り返し、ウクライナ軍はアメリカ製の兵器を誇示してロシアを挑発している。その前にはアントニー・ブリンケン国務長官がロシアを恫喝、ロード・オースチン国防長官はウクライナを訪問していた。

 そしてバイデン大統領とプーチン大統領は12月7日にオンライン会談を実施、プーチン大統領はNATOの東への拡大は止めるように求める。アメリカやNATOがNATOの拡大を止めることを保証できないなら、ロシアは自らが拡大できないようにするという姿勢をプーチンは示すが、バイデンはウクライナのNATO加盟へロシアは口を出すなという態度。ロシアには自国を守る権利があるとプーチンは反論している。






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最終更新日  2022.02.20 15:03:06



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