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ロシアからEUへ天然ガスを運ぶために建設されたふたつのパイプライン、「ノード・ストリーム1(NS1)」と「ノードストリーム2(NS2)」から天然ガスが流出していることが9月26日と27日に判明した。
流出している場所は3カ所だと見られ、いずれもボーンホルム島の近くだ。NATOが今年6月5日から17日にかけて7000名規模の軍事演習をバルト海で実施、艦船45隻、航空機75機が参加した。ボーンホルム島の近くで無人の潜航艇による機雷探索技術の実験も行われている。
天然ガスが漏れ始めた頃、その海域にアメリカ海軍の強襲揚陸艦「キアサージ」を中心とする船団がいたことは既に本ブログでも書いた。その船団は27日、そこから北海へ向かっている。 その27日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問を務めているミハイロ・ポドリャクは「ロシアの計画に基づいてテロリストが実行した」とツイッターに書き込んだ。 それに対し、ポーランドで国防大臣や外務大臣を務めたラデク・シコルスキーは「ありがとう、アメリカ」と書き込んでいる。シコルスキーはその後、ノードストリームの破壊はプーチンの策略の余地を狭めるとも書き込んだ。ロシアにとって、再稼働できることはEUへプレッシャーをかける上で重要だということをシコルスキーは理解している。つまり、ミハイロ・ポドリャクの主張はナンセンスだということになるわけだ。
NS1とNS2を止めたがっていたのはアメリカ政府。今年1月にはビクトリア・ヌランド国務次官が、2月にはジョー・バイデン大統領がパイプラインを止める意思を示している。
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最終更新日
2022.09.30 15:42:14
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