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《櫻井ジャーナル》

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2023.02.21
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 ​ジェームズ・オキーフは自身が創設、率いてきたプロジェクト・ベリタスから離れると発表​した。ベリタスはファイザーの研究開発ディレクターだというジョーダン・ウォーカーとの会話を隠し撮りし、その映像を​1月25日​と​2月2日​に公表、それから間もない2月8日、組織の幹部たちは​オキーフを「有給休暇」という形で排除​している。その幹部たちに対し、オキーフは辞任を求め、それを受け入れないならば自分が辞めると宣言していた。

 手法は違うものの、ベリタスはウィキリークスと同じように権力システムの犯罪的な行為、実態を明らかにしてきた。ウィキリークスの場合は創設者のひとりで看板的な存在であるジュリアン・アッサンジをロンドン警視庁の捜査官が2019年4月11日にロンドンのエクアドル大使館で逮捕、イギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所へ入れた。バラク・オバマ政権やドナルド・トランプ政権の意向に沿うものだ。なお、逮捕の1カ月前、2019年3月11日にIMFはエクアドルに対して42億ドルの融資を実施すると発表している。

 アッサンジをアメリカ政府は「1917年スパイ活動法」で起訴しているのだが、彼はオーストラリア人であり、活動拠点はヨーロッパだ。アッサンジへの弾圧が正当だと認められたなら、アメリカの権力犯罪を明らかにしたジャーナリストは国籍や活動拠点に関係なくアメリカの私的権力が報復できることになる。その報復のため、イギリスの司法当局はアメリカの当局へ彼を引き渡そうとしてきた。引き渡された場合、アッサンジには懲役175年が言い渡される可能性がある。

 アメリカやイギリスでは支配者にとって都合の悪い情報を明らかにすることが犯罪とみなされているわけだ。これも米英の「価値観」に含まれている。






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最終更新日  2023.02.21 13:15:30



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