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ウクライナ軍は12月11日にロシア南部ロストフ州の港湾都市タガンログをミサイルで攻撃、同州で知事代行を務めるユーリー・スリュサルによると、死傷者はいなかったものの工業地帯が被害を受けたという。 アメリカ製のATACMSが使用されたようだが、ウクライナ軍が独力で使うことはできない。ターゲットの選定や情報の収集、ミサイルを誘導するための衛星からの情報、オペレーターなどアメリカ/NATO軍の協力が必要。ウクライナから発射されても、攻撃の主体はアメリカ/NATO軍だということだ。そうした攻撃を放置しないとウラジミル・プーチン露大統領は11月27日に警告している。 その前、11月19日にウクライナ軍は6発のATACMSでロシア深奥部を攻撃、また11月20日にはイギリス製ストームシャドウとHIMARSミサイルで複合攻撃した。いずれの場合もミサイル供与国は攻撃を許可しているはずだ。 それに対し、ロシア軍は11月21日、ウクライナのドニエプルにある兵器工場を新型中距離弾道ミサイルのオレーシニクで攻撃した。このミサイルは極超音速で飛行する。この攻撃はテストを兼ねた警告だった。 ワレリー・ゲラシモフ参謀総長によると、このミサイルはマッハ10で飛行、衝突時の温度は4000度に達し、爆発の震源地にあるすべてのものが分解されて塵になる。その結果、高度に防御された建造物、あるいは地下深くにある建造物さえも破壊することができるという。 その後、しばらくアメリカは静かにしていたが、12月11日に再び挑発攻撃を実行した。プーチンが警告している以上、ロシア軍は報復攻撃を実行せざるをえない。アメリカ国防総省のサブリナ・シン報道官は12月11日、ロシアが数日のうちにオレーシニク・ミサイルでウクライナの領土を再び攻撃する可能性があると語った。 11月27日に出した警告に従い、プーチン大統領はロシアがオレーシニクによる攻撃を実行する前に西側諸国へ通知したのではないかとラリー・ジョンソンは推測している。 やはり12月11日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はアメリカとロシアの関係が悪化しているため、アメリカへの渡航は「深刻なリスク」を伴うので、まれな例外を除いて欧州連合諸国への緊急以外の渡航を避けるよう強く勧告すると述べた。これまでにはなかった衝撃的な出来事が見通されているのかもしれない。 ロシア軍が保有するオレーシニクはほとんどないと考える人もいたようだが、伝えられるところによると、月産25機、年間では300機に達するという。それでもロシア政府はシリア情勢で弱気になり、使わないとでも思っているのだろうか。 ********************************************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.12.13 00:00:11
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