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シリアではホムス郊外の村で非武装の民間人が誘拐され、殺害されていると報告されている。バシャール・アル・アサド政権打倒で中心的な役割を果たしたのはトルコを後ろ盾とするハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)で、その指導者とされているアブ・ムハンマド・アル・ジュラニはロシアと協調する姿勢を見せているものの、アメリカやイギリスに雇われているRCA(革命コマンド軍)はシーア派住民を虐殺し、キリスト教徒を弾圧している。
オランダのカスパー・フェルドカンプ外相はシリアに対する制裁解除の条件としてロシア軍の撤退を求めているが、アメリカやイギリスも同じように考えているだろう。クルドをトルコは敵視、アメリカは手先として利用、この件でも両国は対立している。さらにフランス軍は敵対する武装勢力への空爆を始めたという。こうした対立は反アサド武装勢力の内部抗争に発展する可能性が指摘されている。こうした欧米諸国だけでなく、イスラエルも大規模な空爆を実施、地上部隊もシリアへ侵攻させた。
中東の問題はシオニストによるイスラエル建国を抜きに語ることはできないのだが、最近の出来事に限ってもイスラエルが中東を破壊しようとしていることがわかる。 2022年12月にイスラエルの首相となったベンヤミン・ネタニヤフはその4カ月後にイスラエルの警官隊をイスラムの聖地であるアル・アクサ・モスクへ突入させた。2023年10月3日にはイスラエル軍に保護されながら同じモスクへ832人のイスラエル人が侵入してイスラム教徒を挑発、そして10月7日にハマスがイスラエルを陸海空から奇襲攻撃したわけだ。 10月7日の攻撃の際、約1400名のイスラエル人が死亡したとされ、その後1200名に訂正されたが、イスラエルのハーレツ紙によると、イスラエル軍は侵入した武装グループを壊滅させるため、占拠された建物を人質もろとも砲撃、あるいは戦闘ヘリからの攻撃で破壊している。イスラエル軍は自国民の殺害を命令したというのだ。いわゆるハンニバル指令である。ハーレツの記事を補充した報道もある。 そこからイスラエル軍はガザで住民虐殺を始めた。すでに4万5338名が殺されたとされ、そのうち約4割が子どもであり、女性を含めると約7割に達すると見られている。そのほか医療関係者やジャーナリストも狙われている。こうした人びとは「戦争の巻き添え」で殺されているわけではない。ガザの子どもたちは、十分な衣服や避難所もなく、凍えるような冬の寒さに凍え、乳児が死亡している。 ********************************************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.01.01 09:12:12
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