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次回の「櫻井ジャーナルトーク」は2月21日午後7時から駒込の「東京琉球館」で開催、テーマは「米新政権にのしかかる現実」を予定しています。予約受付は2月1日午前9時からですので、興味のある方は東京琉球館までEメールで連絡してください。 東京琉球館 https://dotouch.cocolog-nifty.com 住所:東京都豊島区駒込2-17-8 Eメール:makato@luna.zaq.jp アメリカは自由と民主主義の守護神であり、しかも経済力と軍事力で他国を圧倒しているというイメージが作られてきましたが、現実との乖離が大きくなりすぎました。帝国主義国だという実態を隠しきれなくなり、経済力や軍事力が弱まって求心力を失いつつあります。そうした状況について考えたいと思っています。 アメリカが軍事的にロシアより弱いことは2011年3月に始まったシリアでの戦闘で明らかになり、22年2月からのウクライナを舞台として戦闘で戦闘力の差が大きいだけでなく、経済力でロシアが西側を上回っていることも明確になりました。状況を逆転するため、米英支配層の中には核兵器、化学兵器、生物兵器を利用したテロを目論んでいる勢力が存在するとも言われています。 バラク・オバマ政権が2014年2月にウクライナでネオ・ナチを使って仕掛けたクーデターの結果、EUとロシアとを結びつけていた天然ガスの輸送ルートはアメリカによって遮断され、EUは弱体化しましたが、ロシアは中国と関係を強化、今では戦略的同盟関係を結んでいます。 1971年8月にリチャード・ニクソン大統領がドルと金との交換停止を発表した後、アメリカは製造業から金融へシフト、「繁栄」を演出してきましたが、それは上部だけで実態がありません。「通貨カルト」の国になったとも言えるでしょう。 その通貨カルトは金融危機を生み出しました。2008年のリーマン・ショックはそうした危機によって生じた出来事のひとつであり、その後危機の度合いは高まっています。 そうした中ロシアは製造業を柱にして復活しました。ウクライナで戦闘が始まった後でもロシアが経済的にも疲弊していないことはロシア在住のアメリカ人などがインターネットで伝えていましたが、ジャーナリストのタッカー・カールソンもモスクワの豊かな生活を伝えています。 軍事面ではアメリカがF-35戦闘機のような「高額兵器」を生産しているのに対し、ロシアは高性能の戦闘機や防空システム、あるいは極超音速ミサイルを開発、ロシアはアメリカを数十年リードしたという人もいます。有力メディアや映画界を利用したプロパガンダでこうした現実をカバーすることはできないでしょう。 アメリカはイギリスの戦略を引き継ぎ、ユーラシア大陸周辺を海軍力で支配して内陸部を締め上げようとしてきましたが、その戦略自体が揺らいでいます。 櫻井 春彦 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.01.28 00:00:17
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