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《櫻井ジャーナル》

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2025.09.06
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 9月3日に中国の北京では戦勝80周年の記念式典と軍事パレードが行われた。中国政府が勝手に「日本との戦争に勝利した80年の記念日だとして」いるわけではない。1945年9月2日、日本政府全権の重光葵と大本営(日本軍)全権の梅津美治郎は降伏文書に調印した。その際、連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーのほか、アメリカ、中国、イギリス、ソ連、オーストラリア、カナダ、フランス、オランダ、ニュージーランドの代表が勝者として署名している。式典にはロシアのウラジミル・プーチン大統領や朝鮮の金正恩総書記を含む26カ国の首脳が出席。中国とロシアはその存在感を明確に示した。

 軍事パレードの直前に天津で開催されたSCO(上海協力機構)の首脳会議で中国とロシアがインドとの関係を強めていることを世界に示し、経済や金融の分野でSCO加盟国が欧米のシステムから離脱しつつあることがアピールされたが、軍事パレードではロシアと朝鮮の関係が緊密化していることが示された。

 パレード後に会談にはプーチン大統領と金総書記が会談したが、特に注目されたのは両国の軍事協力。会談の冒頭、ロシア大統領はロシアのクルスクへ軍事侵攻したウクライナ軍を撃退する作戦でロシア軍と共に戦った朝鮮軍の兵士を讃えた。この派兵は昨年12月に発効したモスクワと平壌との間で締結された包括的戦略パートナーシップ協定に基づくもので、1万から1万3000人程度が派遣されたと見られている。

 戦況を左右するほどの人数ではないが、両国の軍事的な連携を具体化するものであり、また朝鮮軍にとっては貴重な実戦体験になったはずであり、さらに衛星誘導システムを含むロシアの高度な軍事技術を供与されるとも推測されている。

 今後、朝鮮軍はドンバス(ドネツク、ルガンスク)、ザポリージャ、ヘルソンへ派遣され、ロシア軍が西部方向へ進軍する手助けをするとも言われている。そのロシア軍が向かう先のひとつはイギリスの軍や情報機関が拠点を置いているオデッサである可能性が高い。

 ロシアのスペツナズ(特殊部隊)は8月、オデッサに近いオチャコフでイギリス陸軍のエドワード・ブレイク大佐とリチャード・キャロル中佐、そしてMI-6の工作員ひとりを拘束したが、つまりロシアの特殊部隊がオデッサ周辺へ入ったということだ。イギリス軍のアントニー・ラダキン国防参謀総長とリチャード・ナイトン空軍参謀長(次期国防参謀総長)はウクライナ側に部隊を派遣すると約束したようだが、ロシア軍の攻撃に対抗できる規模の部隊を派兵することはできないだろう。

 金正恩総書記はロシアを全面的に支援する用意があると表明したというが、これは東アジアにおける戦争を念頭においてのことだとも言われている。本ブログでも繰り返し書いてきたように、アメリカは日本列島にミサイルを配備、中国やロシアとの戦争に備えている。日本を前線基地にしつつあるということで、社会の仕組みも戦争態勢へ変化させつつある。日本にとってこの役回りは明治維新以来のことだ。




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最終更新日  2025.09.06 00:31:12



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