これまでの主な登場人物【これまでの主な登場人物】 ◆◇◆インカ側◆◇◆ <トゥパク・アマル> 正式名は、ホセ・ガブリエル・コンドルカンキ(José Gabriel Condorcanqui Noguera) 通称トゥパク・アマル2世(この物語では、「トゥパク・アマル」と略記) インカ征服直後に、スペイン王により処刑された最後のインカ皇帝フェリペ・トゥパク・アマル(トゥパク・アマル1世)から数えて6代目にあたる、インカ皇帝の直系の子孫 現在はティンタ郡内の三村の領主(カシーケ)でもある 「トゥパク・アマル」とは、インカのケチュア語で「(高貴なる)炎の竜」の意味 清廉高潔な人物 漆黒長髪の精悍な美男子(史実どおり) <アンドレス> インカ皇族の青年(反乱幕開け時18歳) 剣術の達人であり、若くしてインカ軍を統率する立場にある 身分、人種を問わず、分け隔てなく接する トゥパク・アマルの甥 スペイン人神父の父とインカ皇族の母との間に生まれた混血児 コイユールとは幼馴染みの関係 混血の美青年(史実どおり) <コイユール> インカ族の貧しくも清らかな農民の少女(アンドレスと同い年) 「コイユール」とは、インカのケチュア語で「星」の意味 父母をスペイン人に強いられた鉱山の強制労働で亡くす 代々一族に伝わる神秘的な自然療法を行う 自然療法をきっかけにアンドレスと知り合う <ミカエラ・バスティーダス> トゥパク・アマルの妻であり同志 トゥパクとの間に生まれた3人の皇子たちの心優しき母でもある 褐色の女神のように麗しくも、戦士のごとく雄々しきインカ族の才媛 トゥパク・アマルの本拠地(トゥンガスカ)の本陣にあって、遠征中の夫の代理として活躍 統治下の通行許可及び、各戦線の補給も取り仕切る <ディエゴ> インカ皇族で、名実共にトゥパク・アマルの右腕的存在 トゥパク・アマルの亡き父親ミゲルの弟の長男(トゥパク・アマルの従弟) 勇猛果敢な武人で、アンドレスの叔父でもある 父を早くに亡くしたアンドレスの父親代わり <ビルカパサ> インカ族の貴族であり、トゥパク・アマル腹心の家臣 常にトゥパク・アマルと共にあり、いかなる時も命を張って主を守る コイユールの友人マルセラの叔父でもある <フランシスコ> トゥパク・アマルの義兄弟 トゥパク・アマルのクスコ神学校時代の学友でもある インカ族の貴族とスペイン人との混血 <オルティゴーサ> トゥパク・アマルの有力な同盟者 武勇と戦術に秀でた勇猛果敢な武人 インカ軍本隊の参謀 <ベルムデス> トゥパク・アマルが全幅の信頼を置く高齢の重臣 トゥパク・アマルにとって父親的存在であり、良きアドバイザー <ブラス> インカ皇族の初老の紳士 スペイン王へ直訴のためスペイン本国に向かうが、航海中にスペイン人により暗殺 <マルセラ> インカ族の貴族 女性だが、青年のように闊達で勇敢な武人 コイユールの友人 トゥパク・アマルの腹心ビルカパサの姪 <フリアン・アパサ> トゥパク・アマルらが活躍した「ペルー副王領」に隣接する「ラ・プラタ副王領」の豪族 トゥパク・アマルの最も有力な同盟者 「猛将」と謳われる一方で、破天荒で放蕩な性格の持ち主だが、実は、洞察と眼力が鋭く、全体をよく見通している アンドレスを戦士として鍛え上げた恩師でもある <イポーリト、マリアノ、フェルナンド> トゥパク・アマルとミカエラの息子たち 反乱幕開け時、イポーリト12歳、マリアノ10歳、フェルナンド8歳 トゥパク・アマル似の凛々しくも天使のように愛らしい皇子たち <ロレンソ> アンドレスのクスコ神学校時代の学友 インカ軍に参戦する 代々インカ皇帝の片腕として皇帝を助けてきた腹心の家臣の末裔 <オルティス> 本陣のインカ軍を統率する隊長の一人 本陣防衛戦においては、主力部隊の各部隊長を統率し、ミカエラやイポーリトを援護 <ジェロニモ> コイユールと共に義勇兵としてインカ軍に参戦する黒人青年 スペイン人のもとから脱走して軍に加わった <アンヘリーナ> アンドレスの武術指導の師アパサの姪 <フェリパ夫人> インカ皇族の夫人で、スペイン人の神父に嫁す アンドレスの母 トゥパク・アマルの右腕ディエゴの妹 ◆◇◆スペイン側◆◇◆ <アレッチェ> 正式名はホセ・アントニオ・アレッチェ 植民地ペルーの行政を監督するためにスペインから派遣されたエリート高官(全権植民地巡察官) 植民地支配における多大な権力を有する ペルー副王領の討伐隊総指揮官として、反乱鎮圧の総責任者をつとめる 有能だが、プライドが高く、偏見の強い冷酷無比な人物 名実共に、トゥパク・アマルの宿敵 <モスコーソ司祭> 植民地ペルー副王領におけるカトリック教会の頂点に立つ最高位の司祭 単に宗教的な意味合いで高位に君臨する存在というだけでなく、植民地統治においても絶大な発言力を有する政治的権力者 キリスト教の名を笠に着て、いかなる冷酷な所業をも行う一方で慈愛深げに振舞う、奇態な人物 <ランダ> サンガララの決戦で、スペイン側の総指揮官を務めるベテラン軍人 <バリェ将軍> スペイン軍の総司令官(実戦の総責任者) 総指揮官アレッチェの元で、トゥパク・アマル率いるインカ軍討伐に力を振るう 獅子のごとくの形相をした大男で、戦歴豊富な中年のベテラン軍人 <アリアガ> トゥパク・アマルが領主を務めるティンタ郡の代官 名目上は、領主であるトゥパク・アマルの上司にあたる 領民への非道な搾取を続ける強欲な人物 <フィゲロア> スペイン軍総指揮官アレッチェの策謀により編制されたスペイン側に属するインカ族の軍団(「リマの褐色兵」)を率いる将 根は実直で純粋な人物だが、スペイン側の洗脳により、トゥパク・アマルに強い敵対心をもっている <イグナシオ・フロレス> ラ・プラタ副王領の討伐隊総指揮官として、当地の反乱鎮圧の総責任者をつとめる 副王の信任も篤く、かつては最高司法院の議長も務めた有能、且つ、武勇に秀でた麗人 植民地生まれのスペイン人であるためか、他のスペイン人高官とは異なり、偏見を持たぬ公明正大な人物 <スワレス大佐> ラ・プラタ副王領にて、アンドレス軍(インカ軍)が包囲網に封じたソラータのスペイン軍(籠城軍)を総指揮する敵将 フロレスの副官を務めていたこともあるが、フロレスとは性格がかなり異なり、勝つためには手段を選ばぬ人物 <ピネーロ> ラ・プラタ副王領にて、アンドレス軍が包囲網に封じたソラータのスペイン軍を指揮するスワレス大佐の副官 手段を選ばぬ、冷徹で、強硬な人物 <リノ> トゥパク・アマルが囚われていた地下牢の番兵の一人 植民地生まれの貧しいスペイン人 <ベルナルド艦長> スペイン艦隊を率いる旗艦艦長、且つ、海戦の総指揮官 <ロペス艦長> スペイン艦隊の僚艦を預かる艦長の一人 艦隊副指揮官フロレスが乗艦する戦列艦の勅任艦長を務める <ガルベス大佐> インカ軍本陣戦におけるスペイン軍総指揮官 スペイン軍本隊の総司令官バリェ将軍の側近もつとめた精鋭 ◆◇◆その他◆◇◆ <ジョンストン提督> 英国艦隊を率いる総指揮官 英国王室の命により、トゥパク・アマルの反乱に乗じて、敵対するスペインを撃退し、ペルー周辺地域を英国の植民地にしようと狙い定めている <アリスメンディ> イエズス会に属するスペイン人の高僧 かつてはペルー副王領で布教活動をしていたが、スペイン国王から弾圧を受け、英国に亡命 現在は英国王室と近しい間柄にあり、英国艦隊に相談役として乗船している <シモン> 植民地生まれの白人(クリオーリョ)の革命分子を束ねるリーダー ただし、一般的に貧しいクリオーリョたちとは異なり、植民地生まれでありながらも富裕層に属するらしきスペイン人 トゥパク・アマルの反乱に乗じて、スペイン本国による植民地支配を瓦解させる機会を狙っている |