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confuoco Dalnara

殺人の追憶と比較

韓国の現代史を扱った映画で
『ペパーミント・キャンディ』は実はそれほど感情移入できなかった。
一方、今年観た『殺人の追憶』は、
犯人を探そうと懸命になる刑事の気持ちや市民たちの苦悩が伝わって
時と場所と空気を共有していないながらも
映画を通して心の痛みは共有できたように思った。

今年はじめごろ読んだ
『最後の場所で』(’A Gesture Life’ by Lee,Chang-rae)も比べて思い出す。
この作品の主人公は日本で育った韓国人で
日本軍人として戦地に行き戦後はアメリカで生活している。
アメリカの地域社会に溶け込み、近所の人々からは親しみをこめて’ドク’と呼ばれているが
身近な人や親しい人とは腹を割って、あるいは切り結ぶような間柄にはなれないたちのようだった。

それは彼がa Japanese in Americaで
その前はa Korean in Japanで、
暮らしている場所、土地との距離感を自分自身かすかに無意識に感じていたからかもしれない。

『最後の場所で』も『ペパーミント・キャンディ』も
主人公のおかれた状況の過酷さは理解できる。
でも、そこでの個人の非力さ、無力さがあまり心に響いてこなかった気もする。
運命や状況が熾烈だとして、その過酷な状況だけが問題なのではなく、
かたくなさや心の弱さが問題の本質ではないのか?と思わせる部分もあったから。

その男性像が
女性との間にコミュニケーション・ギャップがあり、
言葉や気持ちのキャッチ・ボールがあまりうまくいっていないような(ように見える)主人公だから。
個人の性格の弱さが
人間の非力さや無力さに思い至る感慨を喚起して
普遍的な感動を与えるところまでは行っていないような気がした。

私が女性なのでこのようにうけとめてしまった部分もあるかもしれないが...。2003年記。

buzz KOREA

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