Belleville Rendez-Vous

French Jazzにのって
琥珀の舞姫Josephine Bakerが踊るシーンからはじまった。

cookie缶に入れた40年前の手紙の色のような
夕焼けセピア色に満ちた光が収束しているような画面
デフォルメされた人間や船が印象的なアニメーションのfilm noir。
N.Y.を空から見たシーンかと想像させる
摩天楼と自由の女神のいる街がBellevilleだった。
(QuebecのCastle Frontenacをはじめ、
QuebecとMontrealの街のディテールをParis、N.Y.の街にMixして描いているそう。
橋も、QuebecのJacques Cartier Bridge）

子どもの描き方がよかった。その寡黙さから切なさが伝わって...。
戦後、父母を亡くしていた子どもは多かっただろう。
いじらしさとペダルを漕ぐ一途さがおおきな瞳に映し出されている。
持たざる者たち、年をとったLes Triplettes de Belleville（ベルヴィルの３つ子）と
おばあちゃんの即興の演奏会が楽しい。
自転車のspokeを奏でる。橋の下でリズムを合わせれば言葉はいらない。

ゆがんだ遠近感とpanorama、grotesqueなdeformationが新鮮で、
a homage to the Tour de France,
a homage to Josephine Baker, Fred Astaire, Jacques Tati and Django Reinhardt...
が懐古的で不思議。
可愛さかっこよさのない
媚もない、年寄りが主役のアニメーションが
精神的に成熟した欧州の風土を感じさせる。こちらのほうがカッコイイ！

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