監督のイオセリアーニはグルジア出身。グルジアの映画は、パラジャーノフ監督が好きだったので
今度はどんな映像詩かと楽しみにして見に行った。
映画『蝶採り』の館の老婦人のいとこはフジ子・へミングに似ている、自転車を走らせる横顔が特に。
materialに執着しない、淡々とした姿もフジ子像と重なる。
フランス語で、フランス映画のようだったが
幽かにスラブ的なものが馥郁として香る。
亡霊は監督自身だそうだが、その登場のしかたが
ロシアの小説のようでもあったから(ドストエフスキー?)。
また、老婦人が世を去った時、一頭の馬が駆け抜けていく映像にスラブ的なものを感じた。
その馬から、pale horse(蒼ざめた馬)、死の使者を連想する一方で、
ロシアのニュースRTRのオープニングで白い馬が青い画面を走り去るのを見ているからかもしれない。
電報が送られて行くさま、電線をつたって行く様子がシニカルに旧ソ連を思い出させる。
登場人物の性格でなく
登場人物の血が、波乱万丈な事件をひきよせているような気もした。
そこが、フランス映画っぽくなく、少しロシア的で、粗野な空気と激情と虚無感があって
おもしろかった。
貴族的な年寄りの粗野さか、ロシアの大地の粗野さか
あるいは欧州の振る舞いか、ざっくばらんな淡白さとのんしゃらんが印象的だった。
to be continued...!?
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