|
カテゴリ:fine arts
アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人、
アルフォンス・ミュシャ Alfons Maria Mucha (チェコ語発音ムハ)の連作「スラヴ叙事詩」を観に。 チェコスロバキア国外でははじめての展示。 異民族の襲撃におびえるスラブ人 他国の支配下にもあったチェコには 同等の歴史もある東アジアから観ても シンパシーを抱きつつ スラヴ叙事詩 Slovanskà epopejを観ざるを得 なかった。 その一連の作品が孕む民族の歴史は 画の中でこちらを見つめる視線にぶつかると (画の中で誰かひとりは画を越えて こちらにつよい視線を向けている) 二次元が三次元になり やがて四次元にもなって時空を貫いているよう。 最大の作品は縦6メートル、横8メートル。 しかし、画の構図、 例えば上部から見切れではみ出して見下ろす 見守る神のような構図など、 フレームから飛び出す視覚効果もある描き方が 時に画をより大きく見せていた。 輪を持つ少年のはみ出し加減も 空間をフレームを押し広げているよう。 もちろん、アールヌーヴォー時代の画も 枠からはみ出したデザイン性を見せてもいたが... 小さめのサイズの作品が枠を越えるデザイン性と 「叙事詩」のような大作が枠フレームを 踏み越えるスタイルは意味も余韻も相違するだろう。 アールヌーヴォー時代の描写、手法や画風を残しつつ あるいは集大成としてひとつの表現として 注ぎ込みつつ 民族性に回帰する重厚さは 画の大きさと共に重みを残していた。 見切れで見下ろす神の眼からは 「華麗なるギャツビー」の眼も想起。 Dr. Eckleburg's eyes are the eyes of God, which he says see everything. 一神教の視点。 一方、神話的(一神教ではない)な世界観も。 オーディンは ワーグナー『ニーベルングの指環』に登場するオーディンに相当する神「ヴォータン」を想起し、 同じ神話の世界観を共有するヨーロッパの拡がりにも思いを馳せる。 (写真の撮影は許可されています) 故郷のスラヴ人 Slavs in their Original Homeland — トゥラン人の鞭とゴート族の剣の間で ルヤナ島のスヴァントヴィト祭 The Celebration of Svantovit — 神々が戦う時、救いは芸術にある 大ボヘミアにおけるスラヴ的典礼の導入 The Introduction of the Slavonic Liturgy — 母国語で神をたたえよ ブルガリア皇帝シメオン The Bulgarian Tsar Simeon — スラヴ文学の明けの明星 ボヘミア王プシェミスル・オタカル2世 The Czech King Přemysl Otakar II — スラヴ王朝の統一 セルビア皇帝ドゥシャンの東ローマ帝国皇帝即位 The Coronation of the Serbian Tsar Stefan Dušan as East Roman Emperor — スラヴの法典 クロムェジーシュのヤン・ミリーチ Jan Milíč of Kroměříž — 尼僧院に生まれ変わった娼家 ベトレーム礼拝堂で説教するヤン・フス Master Jan Hus Preaching at the Bethlehem Chapel — 真実は勝利する クジーシュキでの集会 The Meeting at Křížky — プロテスタントの信仰 グリュンワルトの戦闘の後 After the Battle of Grunwald — 北スラヴ人の団結 ヴィトーコフの戦闘の後 After the Battle of Vítkov Hill — 神は権力でなく真理を伝える ヴォドナャニのペトル・ヘルチッキー Petr Chelčický at Vodňany — 悪に悪をもって応えるな フス教徒の国王ボジェブラディのイジー The Hussite King Jiří of Poděbrady — 条約は尊重すべし クロアチアの司令官ズリンスキーによるシゲットの防衛 Defense of Sziget against the Turks by Nicholas Zrinsky — キリスト教世界の盾 イヴァンチッチェでの聖書の印刷 The Printing of the Bible of Kralice in Ivančice — 神は我らに言葉を与え給うた ヤン・アモス・コメンスキー The Last days of Jan Amos Komenský in Naarden — 希望の灯 聖山アトス Holy Mount Athos — オーソドクス教会のヴァチカン スラヴの菩提樹の下で誓いを立てる若者たち The Oath of Omladina Under the Slavic Linden Tree — スラヴ民族の目覚め ロシアの農奴解放の日 The Abolition of Serfdom in Russia — 自由な労働は国家の基盤である スラヴの歴史の神格化 Apotheosis of the Slavs — 人類のためのスラヴ民族 to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2023 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や情報、意見、解釈、考察 ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等も コピー・利用・流用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 3, 2022 12:26:31 AM
[fine arts] カテゴリの最新記事
|
|