東京フィルメックス Filmex で
『人山人海』ツァイ・シャンジュン監督最新作
ホァン・ボー 黃渤、ソン・ジャ 主演『氷の下 冰之下
The Conformist』を。
(以下、映画の核心に触れる部分もございます)
ディアオ・イーナン監督『薄氷の殺人』や
東京国際映画祭で観たドン・ユエ監督『迫り来る嵐』のように
中国フィルム・ノワールの系列の印象。
中国映画の検閲は緩和された、と聞くが...
上映後の監督の話によると
猛獣が登場するクライマックスは
幻覚剤による幻想という当初の脚本、設定では違法な薬物が登場することになり
(検閲を)通らないだろう、ということで
(幻覚剤による幻想は省きその分)「説明がない、最後の5分で全く違う映画になった」ということだった。
違法薬物に対する厳しさは
検閲が変わったと言われてもそのまま引き継がれているもよう。
検閲をめぐって脚本の修正、変更もあるのだ、と納得する一方で
もし、もっと当局批判や犯罪色が全面に出ていたら?と考える。
フィルム・ノワール的描写とはいえ
まだ痒い所に手が届かない、というか...
説明不足で批評的踏み込みにも至らないもどかしさも少々。
というのも、女性に対して酷いことをする主人公の心理に
接近し切れていない感もあるから。
富裕層ではない人々の人生、生活がどのようなものか...
弱い者同士で傷つけ合っているように見える、ということは伝わったが...
その猛獣、中国のハワイ・海南島にある豪邸の室内を歩き回る虎のCGは
韓国のVFX会社製作なので一層注視して観ていた。
ハバロフスクは韓国人も多く訪れていたそうで
そんな韓国人の描写も映画の中に
(K-Popアイドルのポスターが貼ってあるのは...軍隊・兵役でもあるまいし、少々違和感)。
そして、エンドクレジットには
今年のカンヌ国際映画祭で惜しくも急逝した
釜山国際映画祭プログラマーの故キム・ジソク氏への謝辞が。
『迫り来る嵐』は
中国映画は韓国映画化しているだろうか、と考えながら観てもいたが
『氷の下』を観て中国フィルム・ノワールの表現、描写が深化するのか...今後観て行きたい気もした。
まだ物足りないから。
中露国境地帯ハバロフスクが舞台で
なかなか中国映画にはめずらしい、ロシアン・ドリームを追う無国籍感はあったが。
『ウルフ・オブ・ウォー 戦狼』とは対照的。
to be continued...!?
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