ケ・ブランリ・トウキョウ「未開の眼――擬人化に傾く造形思考」の
ナイジェリアの木彫を観て
ベルトラン・ラヴィエの「Ibo」を想起していたが...
調べたところ
ナイジェリアは<ベヌエ川とイボ人の土地の彫刻>、と。
ベルトラン・ラヴィエ Bertrand Lavier 展覧会「Medley」の
Iboとリンクした。
しかし、ベヌエ川とイボ人の土地の彫刻は一見プリミティブな造形だが
実は20世紀の作品で、「擬人化」されたイメージを木彫にしている。
即ち、イメージの背後には高度な知的体系があり、
「未開の眼」を通って抽象的に表出もされているよう。
(写真の撮影は許可されています)
伝統的な芸術様式のカテゴリーを覆すラヴィエと
ベヌエ川とイボ人の土地の彫刻は意外に時代が近かった。
あるいは、
ファーブル昆虫記から三代目、
ヤン・ファーブル Jan Fabre のようにコロニアリズムにも向き合った作品だったのだろうか。
一方、同時期に観た
「ワン・インスピレーション~韓国の伝統文化から見つけた最初のアイデア~」
も伝統文化から芸術家たちが受けたインスピレーションが作品になっていた。
キム・スンヨン作の
Sadnessは
あの
半跏思惟像のほほえみの代わりに
悲しみの涙をぬぐう手をそっと頬に引き寄せていた。
(写真の撮影は許可されています)
悲愴感はない、
まなざしにはほほえみがうっすら消えずに残り
涙の姿は美しかった。
あるいは、モナリザが画のフレームを飛び出したら笑い出していたかもしれない(と空想してしまう)ように
半跏思惟像も泣いたり笑ったりもし、そのどちらかの一瞬が表れているのかも、
とユーモアたっぷりに考えてみたりもする。
ワン・インスピレーション展は
他にも韓国らしい伝統的表現・描写を21世紀らしく再解釈再構築して
過去と未来を美術でタイムトラベルする感覚もおぼえたアートに満たされた。
to be continued...!?
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