confuoco Dalnara

2023/12/13(水)00:37

最近K-Pop 2019年4月号 작은 것들을 위한 시

K-Pop(213)

ピンクがぴったり、愛を知った喜びと愛に満ち 작은 것들을 위한 시 を感じ 小確幸 소확행 * もしみじみ Boy With Luv 작은 것들을 위한 시(feat. Halsey)。 今日発売のBTS 방탄소년단 防弾少年団のアルバムMap of the Soul: Persona のシングル曲。 アルバムのアートワークも4色のピンクのグラデーション。 MV は映画『雨に唄えば Singin' in the Rain』へのオマージュも。 「Boy With Luv」で再現されたソファに飛び乗って座るシークエンスは (発音矯正所のシーンでもあったし、) ミュージカル映画を作ると決めた主人公たちドン(ジーン・ケリー)、 キャシー(デビー・レイノルズ)、コズモ(ドナルド・オコナー)が Good Morningを唄い踊るシーン。 黄色い3人掛けソファに飛び乗って座っていた。 MV では2人同時にソファの座部に飛び乗ったり(2+2) Halsey を中央に左右に二人ずつ座って歌ったり(3人掛けではなく5人掛け)。 Gotta Dance(~Broadway Melody) のバレエ~群舞のシーンはRMがジーン・ケリーのようにステージに立つところや 曲の最後の方でオマージュされている。 映画の中では数々のステージ・劇場名のネオンが輝いていたように MV の中ではBTS のアルバム・曲名や「LOVE」等が看板のようにネオンに鏤められ 映画と同じような装置とシチュエーションを演出。 カラフルな衣装のダンサーたちが手前から押し寄せる群舞も 『雨に唄えば』のワンシーンにオマージュ。 Good Morningの一節はアルバムのフォトブックに挟み込まれ。 即ち、パジャマ姿で 歯ブラシをくわえた「グッド・モーニング」ショットのメンバーたち。 さらに少々穿った見方をすれば... 『雨に唄えば』はサイレント映画からトーキー映画へ移る (Warner Brothers『ジャズ・シンガー The Jazz Singer』が公開された)1927年頃のストーリーで 映画界のパラダイム・シフト期も振り返られている。 『雨に唄えば』へのオマージュ即ち これまでの作品と一区切り、新しい次、への含意 BTS の中でのパラダイム・シフトを表現している部分もありそう、 『雨に唄えば』へのオマージュMVを通して。 もちろん、マクロではK-Pop あるいは音楽、ポップス界の パラダイム・シフトも示唆されている。 (アジアの国の音楽がこれほど世界で愛されるとは) 映画の中のセリフ Lina. She can't act, she can't sing, she can't dance. A triple threat. はサイレント時代、旧世代のスター俳優評だが 防弾少年団だけでなく、K-Pop のアイドルたちは 逆に歌って踊れて演技も出来る3拍子そろったアーティストであることも改めて想起される。 1927年のサイレントからトーキーへの転換期に トーキーはもちろんミュージカル映画が出来るほどの能力、歌ダンス演技3拍子そろったキャシーが登場し 新しい「スター」が誕生した時代の変わり目はきっと K-Pop、新世代が登場してからのミュージックの概念の変化とも照応し 『雨に唄えば』へのオマージュ、映画への参照を通して 叙事詩 epic 的な趣も。 キャシーがコーラスガールに過ぎない駆け出しの女優で スター俳優リナのアフレコ女優から トーキー映画新時代の「スター」として誕生する点も 既存の所属事務所ビッグ3(SME SMエンターテインメント、YGE YGエンターテインメント、JYP JYPエンターテインメント)の 金の卵的に約束されたスタートではない、マイナーなスタートからトップアイドルへ というBTS の軌跡、パラダイムシフトとオーヴァーラップし興味深い。 また、 キャシーのように「声を奪われていた」真のスターが明るみに出て スポットライトを浴びる『雨に唄えば』の流れは ナムジュン が国連のスピーチで語った嘗ての自分、 自分の声を聞かず、自分の名前もなくしてしまっていたが 暗いトンネルの中から抜け出るようにして 自分の心臓がドキドキする音、自分の声をまた聴き 自分の名前を言うようになった、道程ともパラレル。 それは MV の中で映画館のチケット売りのような ホールジー Halsey がセンターになるシークエンスにも重ねられているよう。 ホールジーはフェミニストで ピンクのグラデーションはホールジーも賛同したアメリカの Women's March を想起もさせる。 多様なピンク、多種多様な女性の声を象徴しているよう。 Women's March のピンクの帽子を思い出す。 BTS がフェミニストの騎手とコラボレーションし、Pink Color を全面に出すことは チャレンジングで非常に大きな意味がある。 特にチョ・ナムジュ著「82年生まれ、キム・ジヨン」が一部の男性から攻撃され、 読んだと話した Red Velvet アイリーンや映画化で主演するチョン・ユミも攻撃された韓国では。 ピンク Pink color の意味が、曲が備えた Boy With Love の愛や幸福感だけでなく、 ホールジーを通して フェミニストやフェミニズム、LGBT+ 、性的マイノリティという多様性も含意しているよう。 Boy With Loveのピンクカラーと ホールジーに象徴的なピンクと、ピンク色の二義性奥深さに思わず唸る。 コレオグラフィーは 両腕を胸の高さへ上げ ときめきを表現するように手をひらひら下ろす、 ガールズグループでよく見られる振り付けが瞬間的に混在している、ことにも目が留まった。 多様なピンクに満ちたMV 共々 性差を超えた表現、 agender, genderless, gender-neutralをも取り入れているよう。 2月にJYP からデビューしたTWICE の妹グループ ITZY の デビュー曲のダンスも部分的にボーイズグループの動きを取り入れて agender な感じだったことも思い出す。 指ハートで愛を表現する一方 ドクター・ストレンジ Dr. Strange やスパイダーマン Spider Man の Hand Gesture でもある ILY sign、アメリカ手話のILY=I Love You サインでも愛を表現。 手話を取り入れたユニバーサルな表現にも瞠目した。 ユニバーサルデザイン Universal Design / UD のような 文化言語国籍や年齢、性別などの違い、 障害の有無も問わない UD なダンス。 そして、Boy In Luv(상남자) から Boy With Luv へ、 愛と併走する、ARMY と併走するmature な姿も。 余談ですが、J-Hope とジーン・ケリーは笑った時の口元が似ている... 一方で、アルバム収録のDionysus=ΔΙΟΝΥΣΟΣ Bacchus を聴くと 創作の苦悩が語られながらも 芸術を酒(の杯)にも例え ニーチェ的なディオニュソス 陶酔的、創造的、激情的な芸術的衝動も語られているよう。 カール・ユング Carl Jung のMap of the Soul がコンセプトのアルバムの曲には ディオニュソス的芸術だけでなく、 ユング的影が何回か登場する。 ユングは影について in spite of its function as a reservoir for human darkness—or perhaps because of this —the shadow is the seat of creativity と書いていた、 影はクリエイティビティの源でもある、と。 Persona でRM がWho am I? と歌うように アイデンティティを問い直しつつ クリエイティビティの源泉を Map of the Soul を参照し「影」にも見出したり ディオニュソス的創造にも共感するように歌ったり... アーティストとしての哲学が込められてもいる。 国連総会 UNGA UNICEFの青年アジェンダ Generation Unlimited でのスピーチ と同じく またニーチェ的! 余談ですが 2018年の流行語 소확행 小確幸 *は 村上春樹の造語で、「小さくても確実な幸せ(작지만 확실한 행복)」から。 村上春樹の小説が絶大な人気を誇る韓国よりも 台湾でまずよく使われるようになっていたとか。 韓国ではきっと、約10年の保守政権が終了し暗雲が少しずつ去るように 積弊清算を進める過程で ギスギス感や重い気持ち、悔しい思いがやわらぎ薄らいだからという背景もありそう。 (政治的には保守対革新の対立は折に触れ国会等で噴出し今なお続いているものの...) もちろん価値観の転換や多様化も進んでいるからでしょう。 2015年頃の年末音楽番組を視ると BTS は他のHiphop系グループと対バンするグループで、その他の中の一グループに過ぎず EXO がTopで、勢力図、パワーの構図が現在とは相違。 それがここ2年ほどでボトムアップするように転換、地図を塗り替えて来た。 世界報道自由度ランキング Press Freedom Index が文政権下で上がっていったように (2016年:70位→63→43→41) 自由度が増すと価値観も多様化する、というのを肌で感じて 소확행 小確幸 に行きついた気もする。 南北首脳会談も開催され 「ミサイル」が飛んでいた頃とは違う。 もう、ろうそくデモに毎週参加し 何かを正し、なにかを変えようと追いつめられなくても「革命」を起こさなくても すぐそばにある小さな幸せを見つけて感じられる心の余裕も出来たからなのかもしれない。 ふと、野に咲く花に目を落とす時のように。 愛を知った喜びの소확행 小確幸性も感じる、 just like little but certain happiness Boy With Luv. to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、 リライト、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。

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